こんにちは。
最近は、朝晩と涼しくなってきましたが、暑さの厳しい日が続きます。
今からの時期は、夏の疲れが出始めてくることが多く、特に消化のはたらきが衰えがちになります。今年は連日30℃を超す日が続きました。
こういう暑いときには、ビールなど冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますが、冷たい物のとり過ぎは、胃を冷やすため消化のはたらきをますます落とします。
これにより、胃の不快感・吐き気・お腹がゴロゴロする・下痢といった症状が出てきます。
このようなとき、胃酸を抑える胃薬をのむのではなく、消化機能を高め、水のさばきを良くする「健脾散(けんぴさん)」がよく効きます。
この処方のコンセプトは「食欲がなくて下痢をする方」。
胃腸が弱っていて常に下痢(炎症がないのでニオイが少なく水の様な下痢)がある人。
また、胃腸が虚弱で、特に発熱や悪寒のような感じでなく、ただ体がダルくて食欲がない。大病の後の疲労、食欲不振。少し食べただけでも胸がつかえる。疲れたときに両足がむくむ…などにも。
変わった使い方としては、咳止めではありませんが、長引く咳などで白くて薄い痰がで、量も多いときなどにも効果があります。
女性ではおりもの(帯下)にも。やはり、白くて薄く、量が多いときに使います。
最近では、お肉を食べたらすぐ下痢する人が、「健脾散」をのむことで下痢をすることがなく早い改善がみられました。
また、小さいお子様からのめるのも「健脾散」の特徴です。