こんにちは。
手の指を動かす運動を繰り返すだけで、脳の「手の運動野」の血流量は30%増える…と言われています。
哲学者のカントは「手は第二の脳である!」と言ったそうですが、指先を刺激することにより脳のはたらきも活発になるんです。
手のツボを刺激することは、「経絡(けいらく)」を通じて脳に刺激が与えられ、脳内の血液の量も増加し血流が良くなり、脳細胞のすみずみまで酸素や栄養が行き渡ることによって、脳が活性化するから。そして脳の活性化は、老若男女に関わらずとても大切なことです。
「ツボ」を一つ一つの駅とすると、「経絡」は駅を縦横に結ぶ線路のようなもの。
古くから中医学では、ヒトの体には12のエネルギーの道「経絡」があると考えてきました。
そのうちの半分、6本の経絡のスタート地点は手の指先にあります。
親指 【 肺経 】…肺や気管支炎など呼吸系に関連
~のどの痛みやセキを抑える、意思力(集中力)強化~
人差指 【 大腸経 】…主に大腸のはたらきに関連
~胃腸の不調の改善(便秘や下痢など)、イライラを解消~
中指 【 小包経 】…心臓および循環器のはたらきをコントロール(精神、神経のコントロール)
~疲労回復、不眠の改善、血圧の調整、神経の疲れを癒す、イライラを解消~
薬指 【 三焦経 】…肝、心、胃、肺、腎のコントロール(リンパ系、ホルモンのはたらきと関連)
~肩・腕の痛みを軽減、疲れ目、利尿効果、冷え症の改善~
小指 【 心経 】…心臓および血液循環に関連
【 小腸経 】…小腸のはたらきをコントロール
~胸の痛みや動悸を鎮める、神経の疲れを癒す、腰痛防止、イライラを解消、血圧の調整~
そんな「指先の刺激」は、自らの手でできる大脳と体、そして心の健康への第一歩…と言われます。
ちなみに、「手は第二の脳」、「足は第二の心臓」と呼ばれています。