こんにちは。

アトピー性皮膚炎が増えてきたのは、東京オリンピックがあった1964年頃から…と言われています。

高度成長期と同じくして、生活が豊かになった時代。それまでの日本型の野菜中心の食事から、欧米の食べ物が入って来ました。その頃から、広く日本でも肉や牛乳、卵を食べるようになったそうです。

昔は卵は貴重品でしたが、今では安売りの対象となり、お菓子やマヨネーズなどにも含まれています。なので、結構食べていたりします。

アトピーが増えた原因のひとつは「食べ物の急激な変化」だとも言われています。それは、食事の欧米化。高タンパク、高脂肪の食事です。こうした食事は、腸内のバランスを崩し、免疫機能の調節を低下させるから…。

スウェーデンの報告によると、アトピーの子どもの腸内細菌は、「悪玉菌が多く、善玉菌が少ない」そうです。腸内細菌のバランスが崩れた状態は、アトピーの誘因ともなります。特に、乳幼児は消化機能が未発達なため、アレルギーを起こしやすいです。

高カロリーの食事、辛い物などの刺激物、アルコール過剰摂取は、体の中に熱症状を引き起こして、アトピーを悪化させます。こういった食事は、火に油を注ぐようなもの。炎症をさらに悪化させます。

ボクが研修させてもらった、中国の雲南省昆明市にある雲南中医医院では、アトピー性皮膚炎の患者さんはほとんどいませんでした。

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研修中に食べた食事は野菜がタップリ。中華料理は脂っこいものも多いですが、アトピーが少ないのは、食事に野菜が多いからだと感じました。野菜には皮膚の熱を取るはたらきがあるからです。

野菜の摂取量は、日本では1日250g、アメリカは150g、中国・韓国は400g…と言われています。

なので、野菜をしっかり摂ること。そして、食べ物はバランス良く、適量をとることが大切です。日本の伝統的な和食、すなわち旬の野菜を中心にして、穀物4、野菜4、動物性食品2の割合にした腹八分目ほど食べるのが上手な食べ方です。胃がもたれない、体が重くならない、眠くならないが腹八分目の目安です。