こんにちは。

131101_1

日常感じているストレス…このストレスが多くの病気を引き起こしている可能性があります。

そして、そのストレス。原因としては、大きく3つに分けられます。

・暑さや寒さなどの気温の変化、気圧の変化、騒音などの物理的
・化学的なもの・過労やウイルスなどによる感染、外傷などの生物学的なもの
・人間関係、職場での不満、失望、挫折、老後派の不安などの心理的・精神的なもの

これらの原因が、複合的に作用していると考えられます。

昔から「病は気から」と言われていますが、ここでの「気」と言うのが、ストレスだと考えられます。最近、病と気(ストレス)を結びつけるのに、「免疫の働き」が重要な役割をしていると考えられてきています。

ボクたちの体は、ウイルスや細菌などが体内に入ってくると、過ぎに識別し、それを排除しようとします。この働きも「免疫」の一部です。この免疫が正常に働くことによって、病気を防いだり、発病しても悪化を防いでくれています。

ストレスがこの免疫力を下げるとすれば、当然体の抵抗力は弱まり、病気にかかりやすくなります。

そして、ストレスによる免疫機能の変化がいくつか報告されています。

例えば、「のどの痛み原因となる溶連菌の感染に対する抵抗力」「体内に侵入した細菌を食べる好中球(白血球の仲間)の機能」「免疫と密接な関係があるリンパ球(白血球の仲間)の機能」などは、ストレスによってそれぞれの働きが低下することが認められているんです。

また、乳ガンになった女性を調べてみたところ、ストレスを強く受けている人に、再発率がたかいというデータも出ているようです。

ストレスと病気の関係は、実験的にも証明しているんです。

ストレスが免疫力を下げることを示す1つの例として、アメリカで発表された「心理ストレスとカゼ」との関係を表すデータがあるんです。

ストレスが強いほど、カゼの原因となるウイルスに感染しやすくなります。また発症率に関しても、ストレスが強くなるにしたがって、発症しやすくなります。

「カゼは万病のもと」と言われていますが、ストレスがそのカゼを引き起こすことがあります。ということは、「ストレスは万病のもと」と言えるのかもしれませんね。

ストレスと免疫との関係を表す目安として、よく用いられるものに、リンパ球の仲間であるナチュラルキラー(NK)細胞があります。

NK細胞は、生体に害を及ぼすような細胞…例えば「ウイルスに感染した細胞」や「腫瘍化した細胞」を排除する働きをもっています。特に、発ガンやガンの進展を阻止するのに、大きな役割をもつと注目されているんです。

程度の差はあっても、NK細胞は肉体的ストレスばかりでなく精神的ストレスの影響も受けているといいます。

日常感じているストレス…長く続くと免疫にも影響を及ぼすんです。

ストレスを上手にさばきながら、自然治癒力を高めつつ、健康な状態に戻していくことが大切です。