こんにちは。
「リーキーガット症候群」は別名「腸管壁浸漏症候群」とも呼ばれ、小腸の微絨毛の隙間から本来は吸収されるべきでないものが血液中に取り込まれてしまう状態…のこと。
ただ、「リーキーガット症候群」かどうかの検査法も無ければ治療法も確立されてはいないのが現状です。
小腸の仕事には、①栄養の吸収②フィルター・バリア機能…という大事な役目があるわけですが、そのセキュリティーが甘くなった裂け目から未消化物や毒素が血液中に入り込むことで体の中で抗体ができ、自己免疫疾患、アレルギー体質につながる…と言われています。
先日の中医皮膚病IP講座の2017年度スクーリングで、「赤ちゃん(0歳~1歳まで)の腸はリーキーガットだ…」というお話を聴きました。赤ちゃんは、母乳からタンパク質である「免疫グロブリン」を摂り入れる必要があるため、フィルターの穴が緩くなっているのだそうです。
しかし、中に入って欲しくないものがあります。「ボツリヌス芽胞」や「未消化タンパク質」です。
「1歳未満の赤ちゃんにハチミツ🍯を与えてはいけない」と言われています。それは、ハチミツに含まれるといわれる「ボツリヌス菌」が赤ちゃんの体内に入り、「乳児ボツリヌス症」を引き起こすかもしれないからです。それでも「1歳を超えると大丈夫…」、このことから「リーキーガット症候群」の研究が始まったそうです。
また、アメリカでは「赤ちゃんにとってタンパク質は毒」と言われているそうです…。そのため、離乳食を始めるタイミングに関して、一般的には半年を過ぎたくらいから…と言われているようですが、スクーリングのお話の中では「離乳食は1歳を過ぎてから…」ということでした。
実際、0歳~3歳の乳幼児に「食物アレルギー」が多いことが知られています。でも、乳幼児の食物アレルギーは、成長するに従い、自然に軽くなったり、治ったりしています。つまり、このことも「リーキーガット症候群」の考えから説明がつきます。
「赤ちゃん(0歳~1歳まで)の腸はリーキーガットだ…」。とても興味深いお話でした。