こんにちは。

インフルエンザの流行期間は12月~3月で、今からが本番です。

インフルエンザの症状はカゼと似ているかもしれませんが、インフルエンザの場合、感染すると38度以上の急な発熱や頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状があらわれるのが特徴です。

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高熱になれば、すぐ熱を下げなければ頭がおかしくなるんじゃないか…心配ですよね。

一般的には、熱だけならば41℃までは大丈夫…と言われています。

高熱と脳障害について調べられた研究では、41.7℃以下の発熱では、熱だけで脳の障害を起こした例はなかったそうです。

また、人間の体は体温を調整する機能が備わっているので、40℃以になることはあっても41℃以上になることは滅多にないそうです。

それでも体温調節力が不十分な新生児や乳児、高齢者、体が衰弱している人は、加熱あるいは保温し過ぎは注意が必要です。

解熱剤で強制的に熱を下げると一時的には平熱になりますが、病気そのものが治り始めていない限りは、体温は再び上昇してきます。

解熱剤は原因となる病気を治しているわけでなく、逆に悪化させたり、経過をわかりにくくすることにも…。

インフルエンザの場合もそうで、高熱でしんどいから…といって安易に解熱剤を使用するのは危険です。

熱を下げるのが悪いのか…というと、ウイルスを元気にさせてしまうからです。

高熱になると体はしんどいですが、ウイルスや細菌はもっとしんどいんです。高熱になるだけで、ウイルスや細菌は殺されるからです。冷たい環境を好むインフルエンザウイルスにとって、温かいと繁殖しにくくなります。

解熱剤で熱を下げると、体は楽になりますが、ウイルスや細菌も楽になって活発に増えるため、病気はかって重くなり、治りが遅くなります。

解熱剤というのは、単に熱を下げるだけならいいんですが、体を感染から守っている免疫機能や炎症反応を抑えてしまい、結果として感染症を悪化させたり、脳症などの重い病気を併発することにつながりかねません。

どうしても解熱剤で熱を下げたい場合は、「アセトアミノフェン」(商品名:カロナール)あれば問題はないとされています。1℃程度下がるので、必要な温度よりも下げ過ぎることはないとされています。

なので、インフルエンザに対し安易に解熱剤を使用するのはやめましょう。