こんにちは。山一薬局立小路店の岡村祥平です。
突然ですが、漢方薬はいつ飲みますか?食前?食間?食後?
漢方薬は食前・食間に飲むのがふつうです。よく漢方薬の箱にもそう書いてあります。ただし、ニオイが強いものや刺激性のあるものは、食後に飲んだりもします。また、漢方薬の中でも栄養豊富で消化しにくい薬を食前に飲むと、胃腸の弱い人は、胃もたれや食欲の減退を引き起こす事があります。特に、「ジオウ」が入った漢方薬はもたれやすいかもしれません。漢方薬としては「六味地黄丸」や「婦宝当帰膠」などに入っています。そんな時は、食後に飲んでも構わないんですよ。
よく「食前に薬を飲み忘れてしまったから、薬を飲んでいない」という人がいますが、食後に気が付いたらその時に飲んでもいいんです。
服用回数は通常1日2~3回ですが、胃腸の弱っている人は1~2回でも。一部の日本人は漢方薬を飲みなれていないので、過剰に反応する事があります。このような人は、最初少なめに飲んでいただき、徐々に増量していくのがいいと思います。
漢方薬は、1日分の量が多いので、飲むのが大変だと言われます。人によってはオブラートで飲まれる場合もありますが、オブラートが何個にもなる場合も…。
吐き気を治める薬を多量に飲むと、吐き出す事がありますよね。そういう場合は、少量を何回かに分けて飲む方がいいです。
水で飲むか、お湯で飲むか、というのもあります。普通は水でもいいけれど、冷えを伴う場合には、温湯で飲まれるといいです。特に、「ゾクゾクするカゼ」で葛根湯のような発汗を促す薬を飲む場合は、温湯を使った方が発汗作用がアップします。
漢方薬はもともと煎じ薬なので、ウチの店では漢方薬をお湯に溶いて飲んでもらうことが多いです。
また、苦い漢方薬を飲む場合、ハチミツやジャムなどで飲みやすくするという方法があります。意外とおススメの飲み方は、アクエリアス!結構苦いお薬を飲む時、アクエリアスに溶かして飲むと大丈夫な場合がよくあります。特に、お子様が苦い漢方薬を飲む時、一緒に入れると飲んでくれたりもします。
これは意外と使えます。お試しになってみてください。