こんにちは。
9月13日(土)~17日(水)で4泊5日の「2025年 中医耳鼻咽喉科・眼科 北京研修」に参加してきました。

6月にニューメディアプラザ山口で開催した健康講演会で講師を務めていただいた仝選甫(とんせんほ)先生と5名のイスクラ会員店の先生の計6名で、北京中医薬大学東方病院の耳鼻咽喉科と眼科の外来見学をさせていただきました。

研修先である北京中医薬大学東方病院は、北京中心部の紫禁城(故宮博物院)、天安門広場から5kmという場所にあります。歴史的には約40年と比較的新しい病院です。

そして、東方病院の東棟3階に耳鼻咽喉科と眼科の診察室があります。
耳鼻咽喉科は王嘉璽先生、劉大新先生、眼科は曹京源先生の診察を見学させていただきました。先生と患者さんとのやり取りを仝先生が同時通訳してくださいました。

王嘉璽先生は中医師ですが、鍼の腕も凄く、殆どの患者さんに漢方薬と併せて鍼治療をされていました。頬の窪んだ辺り、「蝶腭」という本に載っていない独自のツボに鍼を3~4㎝、左右1ヶ所ずつ数秒刺して終わりです。鍼治療を併せることで、病気の改善が早いようです。
王先生の向かいは患者さんで、先生と並んで座っている大学院生が処方入力のサポートをされていました。

曹京源先生は患者さんの問診をされ、場合によりレーザー光凝固装置で診察をされていました。そして、必要な検査を受けるように指示されていました。眼科では画像診断や検査データなど、中医学と西洋医学の長所を組み合わせた「中西医結合」が進んでいる印象でした。

劉大新先生は、鼻や耳の症状であっても、食欲や睡眠、便通など常に確認されていました。特に肺と大腸の表裏関係はよく確認するようにとのことでした。アレルギー性鼻炎の患者さんから「レーザーで粘膜を焼いたらどうか?」という質問に対し、それでアレルギー体質が改善するわけではなく、長期的に見てレーザーは根本治療ではない…と回答されていました。局部だけの問題ではないということを再認識しました。
今回、イスクラ中医薬研修塾(高円寺塾)の卒業旅行以来20年振り、2度目の北京研修でしたが、当時と比べ、検査機器の充実、診断に検査データや画像診断を取り入れた診断など、中西医結合(中医学と西洋医学のいいとこどり)が飛躍的に進んでいた印象でした。