こんにちは。
先日、中医皮膚病IP講座がありました。
IP皮膚病講座とは、インターネットを使っての皮膚病の勉強会。全国の薬局の、皮膚病の事例検討会…といった様なものです。今回は中医師の劉桂平(りゅうけいへい)先生が最終的に治療方針や漢方処方のアドバイスしてくださいます。
今回の事例は、皮膚の炎症と痒みを抑えていきながら、ステロイド外用剤を減らしていった症例です。
一例目は、ステロイド外用剤を使用していたんですが、ステロイド外用剤ではコントロールができていなくて、症状を抑えきれていない状態。二例目は、全く効かないけれど病院から出されているので、保湿剤的な感覚で使っている…というもので、ステロイド外用剤を塗っていても痒い状態。
確かに、ダラダラとステロイド外用剤を効果がないのに使っているケースはあるようです。また、「ステロイド外用剤+保湿剤」の組み合わせが予防や保湿の目的で出されているケースも多く、ステロイドを塗りつづける原因にもなります。
ステロイドは短期集中として、必要なときには使う…ということです。炎症が落ち付けば、ランクを1段階落としたり、思い切って何日か休んだり…。とにかく、ダラダラ使わないことが大切です。
漢方薬をのんでいきながら、スキンケアを中心に、ステロイド外用剤の塗る回数や間隔をあけて徐々に減らしていく…というものです。
一例目はリバウンドを乗り越えて、現在は皮膚症状も改善しつつ、ステロイド外用剤を使用しないで安定していますし、二例目はスキンケアと漢方薬で痒みも減少し改善に向っています。
これはウチの薬局の症例でした。ただ、皮膚の状態、ステロイド外用剤のランクや使用期間、生活習慣によっても効果は変わってきます…。ただ、漢方薬とスキンケアを上手に取り入れたら、皮膚の症状の安定につながってくると思います。