こんにちは。

昨日、山口中医薬研究会の勉強会に「仝(トン)先生」をお迎えして、「耳のトラブル」について…「めまい」を中心とした中医学的な対応を勉強しました。

仝先生は、もともと日本に来られる前は、中国の病院で1万人以上の耳鼻科の症例をもっている中医師です。今年から始まる「中医五官病(ごかんびょう)専門講座」を担当される先生です。

五官は人間のもつ5つの感覚用器官のことで、「目」「耳」「鼻」「口」「咽喉」のこと。中国では「五官科」というのがあるんだそうです。

今回はその中でも「めまい」についてでした。

めまいは「回転性めまい(末梢性)」と「浮遊性めまい(中枢性)」と分類されます。

「回転性めまい」は大抵は耳の障害から生じるもので、三半規管や前庭神経の異常などが原因のことが多いそうです。

「内耳」の中の「蝸牛(かぎゅう)」は聴覚を司り、「半規管」や「耳石器」は平衡覚を司ります。そこに障害が起こると難聴やめまいなどの症状が起こります。

耳から来る「めまい」にも「良性発作性頭位めまい(BPPV)」「前庭神経炎」「メニエール病」などがあり、特徴や原因、そして中医学的な対応をお話していただきました。色々な角度から、耳の病気を考える…とても深いお話でした。

中医学では「耳=腎」という考え方がありますが、「腎」からだけではないことも、症例などから紹介していただきました。

とにかく先生のお話は盛りだくさん。すごい情報量なので、頭の中を整理するのに時間が必要です。

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今日、仝先生が東京に戻られる前に、ウチの薬局に立ち寄られました。「五官病」はご相談の多い分野かも知れません…。これからしっかり勉強していかなければ…と強く思いました。