こんにちは。

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タバコには4000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち有害物質は200種類以上…と言われています。

中でも「3大有害物質」と呼ばれているのが「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」です。そして、有害物質は喫煙者が吸い込む主流煙だけでなく、タバコの火の先端から出る副流煙にも含まれています。そして、副流煙に含まれる有害物質は主流煙以上とも言われています。

主流煙を1とした場合、副流煙には「ニコチン」が2.8倍、「タール」が3.4倍、「一酸化炭素」が4.7倍…と言われています。

そして、その3大有害物質…体にどんな影響があるのか、まとめてみました。

ニコチン…血管の収縮や心拍数の増加を引き起こします。また、胃の収縮力を低下したり、脳(中枢神経系)へ作用してニコチン依存症を招きます。

タール…多くの発がん性物質(ベンゾピレン、アミン類、NNKなど)を含みます。一般には「ヤニ」と呼ばれ、呼吸器系疾患がガンと関係が深いと考えられています。

一酸化炭素…赤血球と結合して体内に酸素を運ぶヘモグロビンのはたらきを低下させ、体内を酸欠状態にします。血管の内壁を傷つけ、動脈硬化を促します。

免疫力は「生体の防御システム」としてボクたちに備わっているもので、ウイルスや細菌、異物などから体を守っています。タバコに含まれる有害物質は、様々な障害が起こって免疫力を低下させます。

「一酸化炭素」が引き起こす慢性的な酸欠状態もその1つ。「一酸化炭素」は煙とともに体内に吸い込まれると、赤血球中のヘモグロビンと結合します。通常、ヘモグロビンは酸素と結合し、血液に乗って全身に酸素を運ぶ役割を果たしています。ただ、「一酸化炭素」の方が酸素よりも200倍ヘモグロビンと結合しやすいため、酸素の運搬が阻害されて、慢性的な酸欠状態…に至ります。

体内で酸素が不十分になると、末端への栄養分の運搬や老廃物の回収の機能が落ちてしまいます。

加えて、ニコチンが血管を収縮させ血流を悪化させたり、免疫に関与する肺胞マクロファージの抗体産生機能を低下させます。免疫を促進するタイプのリンパ球を減少させる、唾液の分泌を低下させたり、気管支や肺から異物を吐き出す繊毛のはたらきを低下させたり、免疫を高めるはたらきをもつビタミンCを消費したり…。

改めて「喫煙と免疫」について、ボクも考えさせられました。