こんにちは。
「あなたはドライアイですか?」
10秒間、まばたきせずに1点を見つめて、見えづらい、乾く…などの症状があれば、ドライアイの可能性があります。
「ドライアイは目が乾く、涙の病気」…と思われているかと思います。
でも、最近の研究では、ドライアイは「涙と粘膜の病気」であることが分かってきました。
しかも、涙の量が減っているドライアイは、全体の約20%なんだそうです。
涙が減っていないのに、ドライアイ…原因の1つは「まばたきの回数の減少」だそうです。通常、ボクたちは数秒に1回、1日に10000~20000回まばたきをしているます。
涙があっても、まばたきの回数が減少すると、目が乾燥し、それが続くと目の表面の粘膜が次第に弱っていく…。この悪循環が繰り返されるのが、ドライアイです。
粘膜が弱り、凸凹した状態になると、涙が均等に粘膜の上にのりません。水分を留めておく力も弱まるそうです。
その結果、ゴロゴロする、痛い、乾く…といった「目の刺激感」や、かすむ、まぶしい、見えにくい…といった「目の見えにくさ」につながります。
ドライアイの目薬としては、「涙にはたらく目薬」と「目の粘膜にはたらく目薬」の2種類があります。
水分を補充する「人口涙液」、粘性により涙を保つ「ヒアレイン」、水分とムチンを分泌させる「ジクアス」などは「涙にはたらく目薬」です。ムチンは涙の安定させるはたらきをもっています。
一方、眼表面の粘膜を保護・修復する「ムコスタ」は「目の粘膜にはたらく目薬」です。
乾く、見えにくい…などの「涙が安定しない」場合は「涙にはたらく目薬」。これに加え、ゴロゴロ、痛い…などの「まばたきによる摩擦」などがある場合は「目の粘膜にはたらく目薬」が一緒に出ることがあります。
目薬は何でもそうですが、1回1滴で十分です。効果を高めるには、目薬をさしたあと、最低2分は目を閉じる…5分閉じるのがベストです。さらに、目がしらを抑えるとより効果が高まります。
点眼の順番はあまり気にしなくてもいいようですが、あえて順番をつけるとしたら、一番効果を期待するものを「最後」に。また、水溶性点眼薬、水性懸濁点眼薬、油性点眼薬の順番で。
また、間隔を5分開けるのは、5分開けないと、後の目薬が前の目薬を押し流してしまうからです。そうすると、前の目薬は、思うような効果が期待できなくなります。
目薬をさすとき、改めてその点を注意して見て下さい。