こんにちは。
蒸し暑い日が続いています。
この時期は大量に「雑菌」や「白癬菌」などが増える環境になります。日焼けによる体内、体外の炎症や、発汗による皮膚への刺激など、様々な素因によって肌にブツブツや紅斑(赤み)があらわれ、痒みを伴うことが多く見られます。
ひとたび痒みが発生すると、睡眠にまで影響することが…。そして、強く掻いてしまうとジュクジュクし、出血や傷が多く見られるようになり、傷口が感染する…という恐れも。
このように、この時期は肌トラブルや皮膚病の悪化を引き起こす要因がたくさん見られます。
中医学では、「雑菌」や「白癬菌」などを「邪毒」、皮膚の炎症を引き起こす紫外線を「光毒」 と捉えています。
その予防や治療に対しては、「通・瀉」というデトックスの方法で「邪毒」と「光毒」を取り除き、美肌を保つ…という方法があります。
まずは、毛穴を詰まらせないように、そして皮膚の炎症を予防するには、しっかりと「邪毒」と「光毒」を取り除くこと。そのときには、石けんやシャンプーなどは無添加、低刺激のものを…。
「邪毒」から体を守るためには、水虫などの感染予防を含めて、お肌を清潔に保ちましょう。
また、入浴後には、肌の抵抗力、バリア機能をアップするためにローションやクリームなどで水分と油分を補うようにします。バリア機能が高まると、痒みが緩和されることにもなります。できれば、肌の状態に応じたケアが理想です。
日焼けによる肌のほてり、またジュクジュクした浸出液が見える部分は、漢方薬の湿布をしてもらうことがあります。漢方薬の湿布で、外から熱を取り、ジュクジュクした部分の「邪毒」による二次感染を予防することが出来ます。
雲南省昆明市にある「雲南中医医院」での皮膚病の中国研修で、皮膚病専門の葉(よう)副院長が「中医学皮膚病外用法」の講義の中で、ジュクジュクや紅斑の症状の外用薬は湿布が原則なんだそうです。
実際の診察も見せていただきましたが、やはり「内服薬」と「外用薬」が処方され、外用薬も煎じ薬でした。その煎じ薬を湿布する…というものです。
中国では、「涼茶(りょうちゃ)」といって体の熱をとってくれるドリンクがコカ・コーラよりも売れるそうです。「涼茶」は清熱薬の入った漢方のお茶を、甘く飲みやすくしたものです。ボクも中国研修のときに飲みました。中国では飲み物は、日本のように冷蔵庫でキンキンに冷やしたのではなく、少し冷たいくらいで飲むことが多いです。冷たいものを飲む習慣がないのは、胃腸を冷やさない…という考えがそこにあります。胃腸は大事だからです。
特に、ボクが研修に行った雲南省は中国の南に位置し、タイに近い場所にあります。そのため紫外線も強く、日光による皮膚トラブルが多くありました。
「涼茶」の代わりにになるもので、体の熱を取ってくれる「五涼華(ごりょうか)」はそんな「邪毒」「光毒」を取り、しっかりとデトックスしてくれるもの。「熱」により体が重い場合、熱が取れて体が軽くなった…という人もいます。