こんにちは。

ボクたちは生きて中で、喜んだり、怒ったり、憂うたり…と色んな感情が起こります。

その感情も、度を過ぎると臓腑(ぞうふ)に影響することにもなるんです。

中医学では、生命活動を妨げる邪気(じゃき)のうち、生体内部で発生するものを「内邪(ないじゃ)」と呼びます。そして、悪影響を及ぼす感情を「七情(しちじょう)」と言います。

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七情とは、「喜(喜ぶ)」「怒(怒る)」「憂(憂える)」「悲(悲しむ)」「思(思う)」「恐(恐れる)」「驚(驚く)」の7つの感情のこと。この七情が強いと、体の機能を失調させると考えます。

喜=心(大脳・精神活動と循環器系)
喜びの感情が過剰になると、「心」の不調があらわれやすくなります。「心」は精神活動や思考活動を司っているので、「心」の不調があらわれると気の緩みや集中力の低下などを招きます。

怒=肝(血液の貯蔵と新陳代謝、血流をうながす、自律神経の調整)
怒りの感情が過剰になると、「肝」に悪影響を及ぼします。「肝」には気・血・津液(水)を巡らせるはたらき(疏泄作用)が、肝の不調があらわれるとそれが滞ってしまいます。

憂・悲=肺(鼻・のど・気道・細胞・皮膚までを含めた呼吸機能)
悲しみや憂いが過ぎると、「肺」の変調につながる傾向が…。「肺」は呼吸や免疫機能を担っているので、「肺」に悪影響が及ぶと、呼吸器のトラブルやカゼを引きやすくなります。憂いや悲しみで、ため息をついたことはありませんか?

思=脾(飲食物の消化と吸収、水分代謝)
過剰に思い悩み続けると、「脾」に悪影響が…。「脾」は消化吸収のはたらきを担っているので、「脾」の不調があらわれると、食欲不振や腹痛、下痢などを起こりやすくなるんです。「失恋で食事がのどを通らない」という経験をされた人…いらっしゃるんじゃないでしょうか。

恐・驚=腎(生殖機能と泌尿器系、ホルモン系)
極端に恐怖や驚きの感情が多くなると、「腎」の不調があらわれやすくなります。「腎」は津液(水)の代謝調節を担っているので、尿失禁などの水分の代謝が起こりやすくなります。ビックリしたり、恐怖でオシッコが…というのを聞いたことはありませんか。

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また、「腎」のはたらきは「髪」に反映すると言われています。「マリーアントワネットは一夜で髪が真っ白に…」という逸話があります。その話は実際、そう見えただけなのかもしれませんが、恐怖は「腎」に影響を及ぼす…ということから考えると、中医学から考えると、つながって来るんです。