こんにちは。

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寒くなってきて、カイロが手放せなくなってきました。

カイロの温める力には、痛みを軽減するだけでなく、細胞のはたらきを活性化する…というメリットがあるんです。ボクたちの体は60兆個の細胞からできて、細胞が活動したのに最も適した温度が37℃。体が冷えた状態だと細胞のはたらきが悪くなり、各器官の機能や免疫力も低下してしまいます。

カゼなどの病気にかかりやすくなったり、気持ちの落ち込みなど全身の不調につながります。逆に、体を温めて細胞が元気になれば、それとともに不調も改善するんです。

また、痛みによっては湿布よりもカイロの方がいいものも…。

体に痛みや腫れがある場合、湿布などで「冷やす」ということをします。実は「温める」方がいい場合があります。

ケガやストレスなどで体がダメージを受けたとき、体内では「プロスタグランジン」という物質が増加します。これには痛みや腫れを引き起こす作用がありますが、同時に血行促進の作用もあります。血行が良くなればダメージを受けた部分に回復するための栄養リンパ球をより早く多く届けることができ、早く痛みを鎮められます。

湿布に含まれる消炎鎮痛成分は、この「プロスタグランジン」のはたらきを抑制するため、腫れは引くものの血液の循環が低下するので、ダメージの回復が遅くなることもあるんです。

腰痛、肩こりや生理痛など、痛みがある部分に湿布の代わりにカイロを貼ることで、温めて血行を良くすることで、「プロスタグランジン」のはたらきを助け、痛みの回復につながります。

カイロを貼る場所は「痛みを感じる場所」でいいと思います。痛みが広い範囲にわたる場合は、数枚並べて患部を温めてください。

カゼには背中にカイロ…肩甲骨のまわりは、昔からカゼの入り口とされる場所。カゼを引いたときは、そのあたりにカイロを貼って温めると、症状が緩和して治りが早くなります。

生理痛にサンドイッチのようにカイロ…子宮があるおへそより下と、その真裏にカイロを貼って、両方からサンドイッチのようにして温めるとお腹の痛みがやわらぎます。また、腰痛が出る人は、腰に数枚貼って温めてください。

疲れには副腎カイロ…疲れがたまっていたり、体調が悪いときは、免疫機能や血液の循環などをはじめ、全身の様々な機能を調節している「副腎」を集中的に温めます。カイロは、腰よりも少し上辺りに貼るといいです。

冷え症には3ポイントカイロ…体全体を温めたいときに効果的なポイントは3ヶ所。1つ目は内臓が集まっている「腹部」、2つ目は太い血管が皮膚の表面近くを通っている「ひざの裏」、3つ目は血液を心臓に戻すポンプのはたらきをする「ふくらはぎ」です。これらの場所に貼ると、温められた血液が全身をめぐって効率良く体温の上昇につながります。

ただ、低温やけどを防ぐために、就寝中は避け、日中の時間帯に貼るようにしてください。