こんにちは。

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先日、劉伶先生の漢方セミナー&薬膳教室を山一薬局立小路店で行いました。

今回のテーマは「インフルエンザ」。

インフルエンザは急性の呼吸器感染症で、カゼと同じようにウイルスが気道の粘膜に感染して起こります。38℃以上の高熱や、関節痛、倦怠感、さらにはけいれん(特に子ども)などの神経症状など、全身に強い症状が出るのが特徴です。

インフルエンザの感染ルートは、感染者がくしゃみや咳を手で押さえる→その手の周りのものに触れウイルスが付く→別の人がそのものに触りウイルスが付く→その手で口や鼻を触って粘膜から感染…という具合です。

NHKのニュースによると、2012年の予防注射の効果が低かったようですね。インフルエンザウイルスの変異により、予防注射後に抗体ができにくかったのが原因だそうです。ですから、今年も予防注射をしても、油断はできない…ということです。

一般的には、カゼやインフルエンザの予防は「うがい」「手洗い」「マスク」「手指消毒」「加湿」です。また、バランスの良く、栄養がある食事を摂ること。

そして、免疫力が大事です。免疫力とは病気と戦う力、抵抗力です。

免疫細胞のはたらきとして、「顆粒球」「マクロファージ」「NK細胞」「キラーT細胞」「NK-T細胞」「サプレッサーT細胞」があります。

・顆粒球…敵(細菌)を発見すると強い攻撃力を発揮します。

・マクロファージ…アメーバーのような動きで侵入してきた敵(細菌)を食べて消化します。そして敵の種類などの情報を仲間に知らせる、偵察役です。

・NK細胞…敵の正体が分かりにくいガン細胞などを一斉に攻撃する免疫力の要となる細胞です。

・キラーT細胞…自分の受けもった敵だけを正確に狙い撃ちします。各自により攻撃する相手が違います。

・NK-T細胞…キラーT細胞、ヘルパーT1細胞、ヘルパーT2細胞に分類されます。

・サプレッサーT細胞…敵を全て倒した後に、攻撃終了の合図を出す監督役です。

また、免疫力が低下する原因は「低体温」「生活習慣病」「病中病後」「ストレス」「過労」「免疫抑制剤」などです。

低体温では、血行が悪くなり、免疫細胞の移動にも支障をきたします。体温が1℃下がると、白血球のはたらきは30%以上も低下すると言われています。

低体温対策としては「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」など、ストレスを解消して免疫力アップには「シベリア人参」「冠元顆粒」「逍遥丸(「しょうようがん)」などを紹介されました。

また、予防が一番ということで、「板藍茶(ばんらんちゃ)」を紹介されました。板藍茶は、インフルエンザウイルスの抑制作用、免疫増強作用をもっています。板藍茶は変異したインフルエンザウイルスに対しても効果があるとのこと。

また、インフルエンザに罹ってからの漢方の対応についても紹介されました。

劉伶先生、ありがとうございました。