こんにちは。

パソコンや携帯電話、スマートフォンの画面を長時間見る現代人の多くが、疲れ目に悩まされています。ボクもそうです。

物を見る際に、水晶体の厚さを変えてピントを調節する毛様体が緊張した状態が続くと、目の疲れを感じます。休憩して回復する疲れを「眼疲労」、休憩しても症状が残ったり、長く続く状態を「眼精疲労」と呼んでいます。

眼精疲労では、目の渇きやかすみ、充血のほか、まぶたの奥の痛み、肩こり、頭痛、吐き気といった症状をきたす事まであります。

疲れ目に対するものには、目薬と飲み薬があります。

目薬の中の成分として、

◎調節機能改善成分…コリンエステラーゼ阻害薬のネオスチグミン硫酸塩は、副交感神経が関与している毛様体筋に作用して調節機能を改善します。

◎ビタミン類…ビタミンE(トコフェロール)は、血流改善効果を持ち、組織への栄養素補給に関与します。天然ビタミンEは、合成のものよりも吸収されやすく、効果が高いです。ビタミンB12(シアノコバラミン)は、目の神経や毛様体筋に働き、微動調節機能を改善させます。ビタミンA(レチノール)は、網膜の感光色素(ロドプシン)の産生に必要な成分で、不足すると夜盲症(鳥目)になります。乾燥を防ぎ、眼の潤いを保つ役割もあります。ビタミンB5(パントテン酸)は、新陳代謝に関与し、疲労回復を促します。ビタミンB6(ピリドキシン)は、新陳代謝や粘膜の維持、神経機能に関与します。ベンチフォンチアミン(チアミン塩化物塩酸塩)は、活性型ビタミンB1と呼ばれる飲み薬の主成分で、筋肉や神経の働きをスムーズにします。

◎アミノ酸類…L-アスパラギン酸カリウム、L-アスパラギン酸マグネシウムは、疲労回復を早めます。また、ビタミンB1の働きを助けて、新陳代謝を促進させる働きがあります。コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、涙の蒸発を防止し、角膜を保護します。

◎充血除去成分…疲れ目の方によく見られる充血に対して、交感神経刺激(α1)により血管収縮させ。結膜の充血を抑えます。ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロロゾリン塩酸塩などです。

◎抗ヒスタミン成分…疲れ目の方には、眼の乾燥や痒みを訴える事も多く、抗ヒスタミン成分を配合する目薬が多くあります。クロルフェニラミンマレイン酸塩やジフェンヒドラミン塩酸塩などです。

◎無機塩類…涙に近い成分で、涙の補充を促して乾燥による炎症や疲れを防ぎます。塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウムなどです。

◎増粘成分…ヒドロキシエチルセルロース(HEC)やヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)は、目薬の粘度を高め、薬液の蒸発や眼の乾燥を防ぎます。

◎アミノエチルスルホン酸(タウリン)…細胞の新陳代謝を促進します。目薬に配合される場合は、製剤の安定性や主成分の吸収を助ける目的も。

 

また飲み薬には、ビタミン剤のベンフォチアミンが主成分の「新キューピーコーワi」やビタミンAが主成分の「カワイ肝油ドロップ」、漢方薬の「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」があります。

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杞菊地黄丸は「飲む目薬」という異名をもち、目の症状改善に幅広く効果があります。ボクは目が疲れやすいので、いつも飲んでいます。いいですよ。