こんにちは。

ここのところ35℃を超える猛暑日が続いていますが、これからもこの暑さはしばらく続く見通しです。

外ではセミが鳴いています。これから本格的なセミの季節になりますが、セミの鳴き声を聞くと、暑さが5割増しに感じます。

薬局の敷地のブロック塀にセミの抜け殻を見付けました。

セミの抜け殻は「蝉退(せんたい)」と呼ばれる漢方生薬です。痒みの強い皮膚病に使われることの多い「消風散」の中にも入っています。

このところの暑さ、汗や日差しで皮膚トラブルが悪化するケースが多く、相談も多くなります。中医学では夏の気候の特徴は「湿熱邪毒」が旺盛であり、それらの邪気が痒みを引き起こすと考えます。強い痒みを伴うケースも多く、ボクは補助的に「消風散」を使うことがあります。

また、夏のスキンケアの方法としては、まず濡らしたタオルで汗を拭き取り、その後保湿をします。紫外線対策や虫対策など行い、食事面では生ものや冷たいものの摂り過ぎに注意してください。暑いときには冷たいものが美味しいですが、冷たいものばかり食べていると消化器官の働きが悪くなり、夏バテの原因になります。

夏バテの予防には、冷たいものの摂り過ぎを控えるとともに、体の余分な湿気や熱を体の外へ追い出してくれるキュウリ🥒、トマト🍅、スイカ🍉、ナス🍆などの夏野菜がオススメです。

また、夏はお腹の冷えによる胃腸の消化吸収機能の低下が見られやすいため、体を温めるショウガやニンニク、ネギなどの食材を取り入れることもおススメです。