こんにちは。

ボクたちは日常生活を健康に過ごすため、免疫力が非常に需要な役割を担っています。

免疫は、病気の原因となる細菌やウイルスなどの外からの異物を排除するだけでなく、体の中に存在するガン細胞や老化細胞も適切に排除し、日頃から病気に罹らないように体を守ってくれています。

免疫力がしっかりしていないと、カゼやヘルペス、ガン、アトピー性皮膚炎、リウマチなど様々な病気に罹りやすくなります。

自分の免疫力に自信はありますか?

免疫低下のサイン15項目を挙げてみましたので、チェックしてみてください。

① カゼを引きやすく、治りにくい

免疫低下が続いてしまっています。ヘルペス、帯状疱疹、ガンなどほかの免疫低下で起こる病気にも注意が必要です。繰り返したり、長引くと、免疫の働きが狂い、自己免疫疾患などの病気も発症しやすくなってしまいます。

② 唇や肌が荒れる

唇や肌は目に見える細胞です。唇や肌は内臓を映す鏡とも言われ、唇や肌の細胞が荒れているということは、内側の内臓も弱っていると考えられます。内臓が弱る、特に胃腸が弱ると栄養の吸収が悪くなります。免疫も白血球で細胞です。栄養不足だと反応が悪くなったり、誤作動を起こしてしまったりと正常な働きができなくなってしまいます。

③ 下痢または便秘になりやすい

免疫細胞の70%は腸内にいます。また免疫は腸内細菌と連携して働いています。腸の調子が悪いと、栄養と一緒に細菌や毒素も体内に入りやすくなってしまいます。

④ 栄養過多、食事のバランスが悪い

免疫も白血球で細胞です。作るのにも活動するにも栄養が必要です。

食の変化で、麺類やパン、揚げ物やファーストフードなど気軽に食べられるようになりました。お手軽に食べられるものは炭水化物と脂質が多く含まれ、野菜とタンパク質が少なくなりがちです。

果物やお菓子、清涼飲料水も過剰に摂取しがちです。甘い果物は中性脂肪が溜まりやすく、お菓子や清涼飲料水も同様です。

一方、高齢者や間違ったダイエットをしている方は、タンパク質や脂質が足りない場合が多くあります。タンパク質は全身の細胞を作るのに必要なだけでなく、免疫や酵素もタンパク質でできています。脂質やコレステロールは細胞膜の成分であったり、男性ホルモンや女性ホルモンの材料にもなります。

⑤ 口内炎ができやすい

栄養不足、歯並び、ストレスなどでも口内炎はできますが、細菌・ウイルス感染でもできます。口腔内は雑菌だらけです。免疫が弱ると口内炎ができます。よく口内炎ができる、治るのが遅いと感じるなら、必ず免疫低下があります。

⑥ 手足の先が冷えやすい、冷え性である

手足の先が冷えている、冷え性の人は血液やリンパの巡りが悪くなっている人です。免疫細胞は血液・リンパ液によって全身を巡っています。滞ると、免疫の移動も滞ります。必要なときに必要な場所に免疫が足りない、もしくは細胞免疫が1ヶ所に滞ると、その一部で免疫過剰になり炎症が起きたり、自己免疫疾患などの病気の発症リスクが上がります。

⑦ 平熱の体温が低い(36.5℃以下)

免疫は36.5℃以上が正常に動けると言われています。体温が低いと免疫だけでなく、ホルモンや酵素の働きも悪くなり、代謝も落ちます。また、腸内細菌も熱を産生しています。腸管免疫が正常に働き、腸内細菌叢が整うと、基礎体温は上がります。

⑧ 普段あまり運動しない

血管外の免疫細胞はリンパ管を通ってリンパ液にのって移動します。リンパ液は筋肉が動くことで移動します。特に下半身は血液も筋肉を動かさないと流れません。また、筋肉を動かすと免疫物質が作られるので、30分歩くなど、できることから始めましょう。

⑨ 疲れやすくなった

疲れは脳で感じます。肉体疲労だけでなく、精神疲労も回復しにくくなっています。疲れやすいと感じるようになったということは、体力が低下しているのは勿論、無理をしている、ストレスが多いなど何かしらあるはず。疲労が続くと免疫は必ずバランスを崩します。

⑩ 発酵食品をあまり食べない

発酵食品は、栄養を吸収しやすい、栄養価が高い、腸管免疫を刺激して活性化させるなどの働きがあります。納豆、みそ、しょうゆ、甘酒、酢、漬物など、日本人に合った発酵食品がたくさんあるので、食べるようにしましょう。

⑪ ヘルペス・帯状疱疹を発症したことがある

ヘルペス・帯状疱疹はウイルス疾患です。帯状疱疹は子どもの頃に罹った水疱瘡のウイルスが原因です。水疱瘡に罹ると体の中にウイルスは必ず残ります。普段は免疫に監視されて潜んでいますが、免疫が弱ると監視を潜り抜けて悪さをします。

⑫ 最近ストレスを感じている

ストレスで免疫力は乱れます。ストレスを感じると、交感神経が優位になります。そうすると細胞に対する免疫力は動きやすくなりますが、ウイルスやガンに対する免疫は弱くなってしまいます。また、脳腸相関という言葉があるように、ストレスを受けると腸の働きが乱れます。腸管免疫も影響を受けてしまいます。

⑬ 頻尿、または残尿感がある

細菌感染して腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などの病気に感染している可能性があります。他に前立腺肥大症、子宮筋腫などの病気でも頻尿になります。

ストレスでも頻尿になり、加齢による機能低下でも頻尿になります。ストレスと加齢で免疫力は下がります。利尿作用のある飲み物(コーヒー、お茶、ビールなど)の飲み過ぎでも頻尿になります。飲み過ぎている場合は控えましょう。

⑭ 睡眠不足を感じる

睡眠不足が起こると自律神経とホルモンのバランスが崩れ、結果、免疫のバランスも崩れます。7時間睡眠が寿命が長いというデータもありますが、ただ眠ればよいのではなく質も大事です。入眠後2時間くらいの深い睡眠(ノンレム睡眠)時に増える成長ホルモンが新しい細胞を作ったり、感染症や病気、紫外線などで傷んだ細胞の修復に関わっています。

睡眠ホルモンであるメラトニンは抗酸化作用もあり、細胞の生まれ変わり(新陳代謝)を促したり、疲れが取れるなどして、病気の予防や老化防止の効果もあると言われています。メラトニンは朝起きてから14~15時間後に体内時計に従って分泌されますが、視覚でテレビやスマホなどの強い光を感知すると分泌が抑制されてしまいます。またストレスなどで脳に負担がかかっていると、メラトニンは作られにくくなってしまいます。

⑮ 貧血や白血球・リンパ球数を指摘されたことがある

貧血、つまり赤血球が足りない状態だと、全身の細胞に隅々まで酸素や栄養素が行き届かなくなってしまいます。

赤血球を作るのに必要な栄養は鉄だけでなく、タンパク質(アミノ酸)、銅、亜鉛、ビタミンB6、B12、葉酸など沢山の栄養素が必要です。栄養を吸収するのは腸、タンパク質からアミノ酸が作られるのは肝臓、また、赤血球を作りなさいという指令のホルモン「エリスロポエチン」は腎臓から出されます。各臓器が元気であることが大切です。

白血球は免疫、リンパ球は白血球の中のウイルスやガンと闘う免疫です。足りないと免疫の働きが低下して感染症やヘルペス、帯状疱疹、ガンなど病気のリスクが上がります。

反対に多すぎると、今現在細菌やウイルスに感染している、血液のガン、体のどこかで炎症があると考えられます。今病気ではなくても、アレルギーやアトピー、花粉症、自己免疫疾患などの病気を発症するリスクが上がります。

ご自身の免疫力の状態を知り、健康増進にお役立てください。

また、健康をサポートしてくれる漢方薬や自然薬などもありますので、気になる方はご相談ください。