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中医学では、「腎」は老化と深く関わる臓器。いわゆる下半身の衰えとも関係しています。生殖、ホルモン、免疫、泌尿器、自律神経などの機能とも関連していて、「腎」が弱いと健康な体をつくることができません。

そんな生命活動の根本である「腎」を補うものを「補腎薬」と言い、代表的な漢方薬が「六味地黄丸」です。「六味地黄丸」は熟地黄、山茱萸、山薬、牡丹皮、沢瀉、茯苓の6つの生薬から出来ています。

老化に伴うのぼせ・ほてりをスッキリさせる「補腎薬」に「瀉火補腎丸」があります。「六味地黄丸」に体内の余分な熱を取り除く知母と黄柏の2つの生薬を加えたものです。名前にある瀉火とは「火を体から取り除く」という意味で、体の余分な熱を取り除く効果を持った「補腎薬」ということです。

ボクたち人間の体は「水冷式のエンジン」によく例えられます。「腎」が弱く熱感がある場合、水分や体液の不足した状態で、例えて言えばラジエーターの冷却液が不足したエンジンのようなもの。そのままの状態でエンジンを回し続ければ、当然オーバーヒートしてしまいます。老化現象+のぼせ、ほてり、熱感を伴う場合がオーバーヒートの状態です。

「瀉火補腎丸」は体を潤し、体の熱を取り除きますので、「腎」を助けながら体の火を鎮めてくれます。

例えば病気でいうと、甲状腺機能亢進症、自律神経失調症などが原因ののぼせやほてりに。また女性なら、更年期障害でのぼせやほてりの人などにも使われます。