こんにちは。
寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
暦の上では、11月上旬の「立冬」から2月上旬の「立春」までの3ヶ月間が冬になります。中医学では、冬は寒さから身を守り、生命力を体の中に蓄えておく季節と言われています。
この時期は中医学で言う五臓の「水」にあたり、ホルモンバランスを司るとされる「腎」の働きが弱まり、老化が促進されます。「腎」をいたわるような生活を心掛けてください。
「腎」の機能を補う「腎兪(じんゆ)」というツボ押しを。おへその高さで、背骨から指2本分の外側のツボです。「腰が痛いな」と思ったとき、腰をトントンと叩く場所が「腎兪」です。
このツボを刺激して、体内の水分を巡らせ、余分な水分は排泄し、ホルモンバランスを整え、足腰のだるさを解消させましょう。冷えに弱いこのツボはカイロなどで温めることがオススメです。
また、黒ごま、黒きくらげ、ひじき、昆布、黒豆などの黒い食材は、「腎」に良いと言われています。普段の食事に積極的に取り入れましょう。また、鹹味(しおからい味)は「腎」に良いとされています。
ボクの中では、鹹味は「しおからい味」でなく、「えぐ味」という解釈です。この「えぐ味」は「ミネラルの味」であり、雑味のない味はミネラルがない味だと言えます。
鹹味の代表的なものに塩や味噌、醤油があります。日頃から摂取することは大切ですが、塩分の過剰摂取には注意が必要です。
併せて、「補腎薬」というジャンルの漢方薬を日頃から服用されることもおススメです。
これから来る春を快適に過ごせるように、寒い冬を上手に乗り切りましょう。