こんにちは。

中医皮膚病の考え方は、ステロイド剤や抗アレルギー剤などの症状を抑える西洋医学的なものではなく、違った角度から皮膚の症状をとらえ、原因療法、対症療法を考えます。

だから、原因となる食事や睡眠などの生活改善もとっても大切!逆にこれが改善の大きな壁になることがあります。

急性的な皮膚病の場合は、西洋学的な治療は早い効果を得れますが、長年続く慢性的な皮膚病の場合、西洋学的な治療では難しい場合が多く、中医学の漢方治療が有効です。

ただし、長年かかった皮膚病は改善に時間と根気がいります。

皮膚病治療の三本柱は、内服治療、外用治療、養生です。

症状から急性期、混在期、慢性期を判断しながら、それに応じた対応をしていきます。

内服治療は、皮膚症状の重症度に応じた投薬量の調整が必要です。ただし、ステロイド剤を使っている状態の皮膚は、見た目が軽微であっても、意外と体の中に強い炎症が潜んでいることが多く、漢方薬を選ぶときの基準になりにくいです。

治療の過程においても症状に波は生じますが、漢方薬で大きな波を少しずつ小さくしていき、最終的に美肌を取り戻すようにします。ずっと同じ漢方薬ではなく、症状が落ち着けば対処も変わります。

当店に来られる方は、病院に何年も通ったものの改善が見られなかった方が殆どです。

漢方治療で違った角度からアプローチすると、早い段階で改善することも多いです。

ただし、「治療50%、患者50%」と言われるように、治療の段取りを経て症状が良くなっても、最終的に自分の皮膚を管理できるのは本人です。食事や睡眠など、生活習慣の見直しも含めた取り組みが大切です。