こんにちは。
5月に新型コロナウイルスが5類になりました。カゼも感染症ですが、ひと口に「感染症」と言っても症状は様々です。
中医学では、熱っぽい(風熱型)、悪寒が強い(風寒型)、胃腸型(風湿型)にタイプ分けし、それぞれに合った治療を行います。予防が一番なのですが、罹ってしまったら早めの対策が肝腎で、「タイプに合った薬を一刻も早く」が鉄則です。
●熱っぽい(風熱型)…急な発熱、しかも高熱
インフルエンザもこのタイプと考えます。のどが赤く腫れ、ものを飲み込むときに痛みを伴うこともあります。治療は、熱を冷ましながら軽く発汗させる方法をとります。「涼解楽」「銀翹散」が効果的です。
●悪寒が強い(風寒型)…鼻水、寒気でゾクゾク
症状は、鼻水が出る、背中がゾクゾクして寒気がするなどです。特に悪寒が特徴で、熱があっても悪寒が強ければこのタイプです。治療は、体を温めながら発汗させるのが良く、「葛根湯」「麻黄湯」を用います。
●胃腸型(風湿型)…下痢や吐き気などの消化器症状も
鼻水や咳といったカゼの症状のほかに、下痢や吐き気などの消化器症状を伴います。
治療は、胃腸の機能を高め、体内に滞っている余分な水分を取り除く「勝湿顆粒」が有効です。
そして、予防も治療も決め手は「免疫力」になります。手洗い、うがいの習慣や規則正しい生活を心がけ、漢方薬や自然薬などを上手に利用し免疫力を高めましょう。