こんにちは。

先日より、小さなお子様のアトピー性皮膚炎の相談を受けています。

アトピーと診断されたのは生後7ヶ月の頃で、ステロイド外用剤が処方されました。それを続けていても効果が見られなかったため、脱ステロイドを試みられました。

ウチの薬局に来られたのは、脱ステロイドを試みられてから1年経ってからでした。全身が赤く、掻き傷がたくさんあり、ジュクジュクと汁が出ている状態。夜も起きて30分以上掻くとのこと。少し前までは安定していたそうですが、今よりも少しいい状態だったようです。本人もそうですが、お母様が辛そうでした。

ステロイド外用剤は使用していない状態でしたが、一旦落ち着かせるためにも、場合によってはステロイド外用剤を使用することも伝えました。そして、ステロイド外用剤を使用するにあたっての使用法、注意点も一緒に。

初診は写真を見せていただきながらの対応で、飲めるかどうか分からなかったので、3種類の漢方薬を1回分差し上げることにしました。

色々と飲んでもらいやすい方法をお伝えしましたが、オレンジジュースに混ぜる方法が良かったようで、美味しいと飲んでくれたのだとか。その1回だけでしたが、睡眠時間が2時間から3時間に。1時間長く眠ったという話で、お母様はその反応を不思議そうに感じておられました。

同じものを続けていただくということで次は10日分を。そうしたら、途中で「嬉しい報告」をいただきました。赤みが引いてきて、ジュクジュクも止まり、一番ひどかった首がキレイになてきたとのこと。また、今まで最長の6時間の睡眠がとれたのだとか。夜起きても5分くらい掻いてまた寝るのだそうで、写真も見せていただきましたが、ハッキリと違いが出ていました。

お母様は反応の速さに驚かえれてましたが、ボクも同じです。子どもに使用するので、炎症を早く抑えるための漢方薬も入っていますが、他は腸内環境を整える漢方薬で、そんな強いものではないからです。「トイレに流れないかと心配するくらい立派なウ○コが出る」という話が印象的でしたが、子どもは腸が未発達なので腸内環境を良くすることがとても重要であると、改めて思いました。

お母様は「先の見えない戦い」の終わりが見えた瞬間だったのではないかと思います。「気持ちが穏やかになった」と安堵の表情をされていたのが印象的でした。