こんにちは。
中医学では、人間の体は気、血、津液(水)で構成されていると考えます。
この中の「気」はエネルギーのこと。目には見えないですが、内臓や組織、器官の働きを活発にして、生命活動を支えます。情報を伝え、体全体のバランスを整える情報伝達物質でもあります。家電で言えば「電気」のような存在です。
ストレスが加わると、肝の気の流れが悪くなり、気滞(きたい)という状態が発生します。気滞とは「気の交通渋滞」で、イライラする、胸や脇辺りが張ったような詰まった感じがする、お腹が張りガスやゲップが多い、頭が張ったように痛む…などの症状が現れます。
気滞はエネルギーが1ヶ所に鬱滞した状態なので、これが進んでいくと「熱」を生じるようになります。「電気」もずっと点けていると熱くなるのと同じです。
「熱」はやがて上に向かって燃え広がり、のぼせ、顔や目が赤い、動悸、息苦しい、イライラして気持ちが落ち着かない、不眠、頭痛…などの症状が起きることも。
皮膚トラブルも、この「熱」をキッカケにして起こることがあります。
例えば、就職や職場が変わるなどの環境の変化によって、その引き金を引かれることが少なくありません。受験生にもよく見られます。ストレスは大人の皮膚病の原因の1つと考えています。
体調や情緒が安定していないと、ストレスの影響を強く受けてしまうことがあるので、香りの良いお茶でリラックスしたり、体を動かしたり、日常生活の気配りでストレスをこまめに発散することを心掛けましょう。