こんにちは。

常に肌が突っ張る感じがする、カサついて化粧がキレイにのらない、痒みやヒリつきを感じる…。

この時期、多くの方が悩まされる「乾燥肌」。きちんと保湿をしているのにこのようなお悩みの方もいらっしゃいます。

1年のうち、最も空気が乾燥するのは12~2月…と言われ、今は乾燥シーズンです。「乾燥肌」を改善するには化粧水や乳液、美容液といった「外」からの保湿だけでなく、「内」に潤いを届けることも大切です。

ボクたちの体は約65%が水分であり、そのうちの約15%が肌に蓄えられていると言われています。肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層構造であり、それぞれに十分な水分が蓄えられることで、健康な状態が保たれます。

このとき、特に重要にな役割を担っているのが、表皮の最も外側の「角質層」。たった0.02mmほどの薄さですが、肌の潤いを逃がさず、紫外線や摩擦などの外部刺激からボクたちを守ってくれる「バリア機能」の役目を果たしています。「乾燥肌」は、このバリア機能が低下し、肌の水分と皮脂のバランスが保てなくなっている状態を指します。

「乾燥肌」の原因と考えられるのが、日本が冬に乾燥しやすい国であることもありますが、ストレスや生活習慣の乱れ、暖房の長時間使用、そして意外に盲点なのがヒートテックに代表される「吸湿発熱素材」によるものです。

ヒートテックは寒い冬には欠かせませんし、冬でも薄着でいられます。凄い発明だと思います。ボクもこの時期はお世話になっています。

ヒートテックはなぜ暖かくなるのか?

例えば、お手入れでのローションマスクで、マスクを外したときのお肌は冷っとしていませんか?それは「気化熱」と言い、水分が液体から水蒸気に変わるとき、周囲の熱を吸収する仕組みを利用したもの。暑い日に水を撒くと涼しくなるのも同じ「気化熱」によるものです。

反対に、水分は水蒸気から液体に変わるときに熱を発する仕組みもあります。それが「吸着熱」という作用で、ヒートテックはこの「吸着熱」を活用した素材ということです。

ボクたちは冬でも1日に800ml程度の汗をかくと言われています。目に見える汗をかいていなくても、水蒸気として汗を放出しているわけです。ヒートテックに含まれる素材の中には、この水蒸気を吸収して「吸着熱」を生み出すわけですから、乾燥が酷くなる場合があります。対策として、インナーには肌に優しい綿素材のものを使用する、直接使用する場合はスキンケアをしっかりしましょう。

また、漢方では肌の乾燥を「血虚」と考えます。「血」とは栄養のことで、全身の組織や器官に潤いと元気を与える役割があります。「血」が不足すると、肌も栄養不足になり、カサカサ・パサパサの状態に。

不足している「血」を食事から補うため、「血」を増やす働きのある補血食材を摂りましょう。色の濃い食べ物や、黒豆、黒ゴマなどの「黒い食材」、人参、トマトなどの「赤の食材」が補血作用に優れていますし、「補血」の漢方薬もあり色々あります。

体の「外」と「中」から潤いを。