こんにちは。

今年も今週で終わりますね。

ここにきてコロナの感染者数も増えてきていますし、お客様のご家族が感染されたりという話をよく聞きます。実際、ワクチンを接種しても感染するケースも多いです。

ワクチンは、感染による病態を軽減することはできますが、感染そのものを阻止することはできません。感染そのものを阻止するためには「粘膜免疫」、つまり水際での対策が大事です。

「粘膜免疫」。ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入する主な経路は、鼻、のど、腸などの粘膜からと言われています。粘膜は粘液を分泌することで異物から体を守っています。この「粘膜免疫」の働きにより、人体は様々な感染症やアレルギー反応を防いでいるのです。

具体的には、粘膜に侵入してきたホコリ、細菌、ウイルスなどを粘液がキャッチ。繊毛細胞の線毛が絶えず動いて、体の外へ排出する…といったメカニズムです。

「粘膜免疫」の働きは「気」と「陰」が大きく関係しています。「気」とは心身を動かすためのエネルギーのようなもので、「陰」とは体に必要な血液や水分を表しています。「気」は線毛を動かすため、「陰」は粘液の分泌や皮膚粘膜の潤いを保つために必要不可欠なものです。

空気が「冷たく」「乾燥」する今の時期は、「粘膜免疫」である線毛の働き、粘膜の潤いが落ちてしまいます。なので、この時期にカゼを引きやすくなりますし、体調を崩す人も多くなります。

中医学ではエネルギー&潤い不足を「気陰両虚」と言いますが、代表的な漢方薬は「麦味参顆粒」です。

「気」を補う「人参」、「陰」を補い体を潤す「麦門冬」、「気陰」を補い体にとどめる「五味子」からなる漢方薬です。

「麦味参顆粒」をこの時期だけ飲んでいる方もいます。