こんにちは。

新型コロナウイルスなどの感染症と花粉症などのアレルギー。

どちらも「邪気(ウイルス・花粉など)」が体内に入り込むことで症状を発症します。そのため、中医学では「邪気」を体内に侵入しないようにして病気を予防することを重要視しています。

 そこでポイントとなるのが「衛気(えき)」。「衛気」とは、皮膚や鼻・気管支などの粘膜細胞を強化して免疫力を整え、外的刺激から体を護る「気」で、いわゆる体表に張り巡らされたバリアです。

不規則な生活や食生活の乱れ、運動不足、生活環境、加齢などにより、皮膚や粘膜のバリアは低下します。

バリアが低下している状態を「衛気虚」と言い、外的刺激の影響を受けやすくなります。

具体的には、カゼを引きやすい、疲れやすい、呼吸器系の異常、多汗、季節の変わり目や気温の変化に体調を崩しやすい…などの症状が現れます。気温差に敏感…というのもこのタイプの人が多いです。

このバリアを強化する処方があります。代表的な処方は「玉屏風散」。昔から疫病や流感に備える処方として知られています。

日本では「衛益顆粒」という名前で販売されています。

この漢方薬の主薬は「黄耆」という生薬で、この生薬をたくさん使った処方になります。「黄耆」は、体の中の免疫細胞を元気にすることが分かっていて、しっかりと服用すれば効果も高くおススメです。