こんにちは。

相変わらず新型コロナウイルスの「オミクロン株」が猛威を振るっていますね。

重症者は第5波の1/10に留まっているとのことですが、これが「オミクロン株」が弱毒なのか、ワクチン接種によるものなのかは分かりません。

一般的に、ウイルスは時間が経つと毒性が弱くなるのだそうです。

その理由は、感染された相手をすぐに殺すと、ウイルスは次の感染者に乗り移ることができず、共倒れになるからです。結局、感染者をすぐに殺すウイルスは生き残れず、ほどほどの毒性で感染者と付き合うものが勢力を伸ばすのです。

現在、3回目のワクチン接種も始まりましたが、ワクチン接種をした人でも感染された人はいます。

注射型(従来型)ワクチンは、感染による病態を軽減することはできますが、感染そのものを阻止することはできません。感染そのものを阻止するためには、粘膜免疫系、つまり水際での対策が大事だということです。

中医学では、ウイルスなどの侵入を防ぐ役割をしているのが「衛気(えき)」という正気だとしています。衛気は体表を巡り、体表の温度調節を務め、汗腺の調節、皮膚を充実させる働きもします。

目には見えないけれど、体の表面(鼻やのどの粘膜、皮膚など)に存在する「衛気」は、人体の第一次防衛ラインであり、「衛気」を高めれば、ウイルスを寄せ付けない…「邪気」の侵入を水際で阻止することができるわけです。

不規則な生活や食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足などは「衛気」は弱くするので、この場合はバリアを強化するための「扶正」が必要です。

規則正しい生活を送ることが基本ですが、それでも難しい場合は「扶正」のための中成薬(中国漢方)や自然薬が力になってくれると思います。