気温が高くなり、肌の露出が増えることで、蚊などの虫に刺されやすくなります。
白黒のヤブカ、茶色のアカイエカの2種類の蚊を今頃からよく見かけるようになります。
刺されるとかゆいですよね。意外と顔を刺されたり、指なんかを刺されることなんかもあります。
刺された時は、かゆみ止めの薬を塗ると思いますが、その成分をご存知ですか?
かゆみ止めには色んな成分が入っています。
◎ステロイド(副腎皮質ホルモン)‥‥抗炎症作用や血管収縮作用、抗アレルギー作用で局所のの炎症を抑えます。虫刺されに入っているステロイドは weakのデキサメタゾン酢酸エステルやヒドロコルチゾン酢酸エステル、strongのプレドニゾロン酢酸エステルなどです。
◎抗ヒスタミン成分・鎮痒成分‥‥かゆみを抑える成分として、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンがあります。鎮痒作用のあるクロタミトンは、皮膚に軽い熱感を与え、皮膚のかゆみを抑えます。
◎局所麻酔成分‥‥知覚神経に作用し、かゆみの伝達を遮断します。リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカインなど。
◎抗炎症作用‥‥炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウム、サリチル酸メチルなど。
◎殺菌成分‥‥殺菌作用と掻き壊しによる2次感染の予防をします。イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジンなど。
◎清涼成分‥‥dl-カンフル、l-メントールなどで、清涼感を与え、その刺激でかゆみを抑えます。
強い赤み、かゆみを伴う場合は、「ムヒアルファEX」などのステロイドが入ったものがよく効きますし、乳幼児には、生後1ヶ月ぐらいから使える「ムヒ・ベビー」が、刺激も少なく染みないのでいいと思います。また、患部を冷たいタオルなどで冷やしてあげると、より効果的です。