こんにちは。

この時期になると、気付いたら蚊に刺されたりして油断できません。

それでも刺された場所はムヒなどの虫刺されを塗っておけば、放っておいても治ります。

しかし先日、治らないでずっと赤く、ずっと痒みが続くようなことがありました。足首辺りがプツッと赤くなったのですが、虫刺されを塗っても、そのときはいいのですが気付くとまた痒くなる…。そして見ると、赤みの程度も同じ。

以前もこんなことがあり、そのときもステロイドの虫刺されを塗っても改善せず、結局痒くて掻くから足首全体が傷だらけ。血も出たりして、傷がお風呂で沁みました。結局治まったのは、涼しくなってきたころ。但し、掻き毟った傷は冬の間も残りました。

ボクは皮膚病の相談をさせてもらっていますが、普段から「掻かないでください!」と言っているのに、自分ができていないのが恥ずかしいです。

ステロイドの外用剤を使用しても、一時すると下から炎症が湧き上がってくるような感じ。このままでは、またあの「負のスパイラル」に陥りかねない…と思い、今回は漢方薬を飲んでみることにしました。

といっても「紫華栄(しかろん)」を2包だけ。

理由は家にあったからと、「虫に刺されたら紫華栄!」と、ある漢方の先生がよく言ってるのを思い出したからです。

どうなったかと言うと、「紫華栄」を1回(2包)飲んだあと、嘘のように赤みと痒みが消えてしまいました。

「紫華栄」の働きは解毒、消炎、滋養強壮。「紫根(しこん)」を中心とした処方です。「紫根」の働きは清熱、涼血、消腫、解毒。抗菌、抗炎症、抗ウイルス作用があり、免疫力を増加させる…と考えられています。

海外の学術誌では、炎症のメインスイッチ(NF-κB)を抑えたり、炎症性サイトカインTNFαの産生を抑制したりする…との報告もあるようです。

ボク自身、それまで皮膚病に人に飲んでいただくことはあまりなく、疲れやすい、だるくてやる気が起こらない、病中病後…という人に飲んでいただくことが多く、穏やかな効き目のイメージだったので、その威力に正直驚きました。

それと同時に、足首の一点にできた発疹であっても、体の中に起こっている炎症反応を鎮めてあげる、解毒してあげることが必要なのだと身をもって体験しました。多分、このまま外用剤だけで押し通していたら、未だに負のスパイラルに苦しんでいたのではないかと思います。

「1回(2包)だけで完治」は劇的過ぎましたが、「皮膚病は体の中から…」ということを再認識した出来事でした。