こんにちは。
日本人の大人の3人に1人は「痔主」と言われているそうですが、「痔」は、肛門の周囲にある静脈が詰まって起る、一種の静脈瘤です。
痔には「内痔核(ないじかく)」「外痔核(がいじかく)」「裂肛(れっこう)」などのタイプがあります。
肛門の「歯状線(しじょうせん)」というギザギザ部分よりも上にしこりができるのが「内痔核」で、排便時などにポタポタと出血しますが、あまり痛くはありません。
「歯状線」よりも外側にできるのが「外痔核」で、「イボ痔」とも呼ばれます。出血はあまりないものの、排便時に強く痛みます。
「歯状線」に沿って切れ走るような出血があり、痛みも強いのが「裂肛」で、「切れ痔」「裂け痔」とも呼ばれます。
いずれの「痔」にも共通していることは、「肛門部の血行障害」と言えます。
肛門の周囲の静脈は、門脈系と呼ばれる静脈に属していて、肝臓に流れ込みます。つまり、お酒を飲んでいると肝臓の負担が増えて、血液の流れをふさぎ止めるため、肛門の周りの血行が妨げられ、うっ血がひどくなり、「痔」を悪化させます。
こんな症状に「槐角丸(かいかくがん)」が効果があります。
槐角(エンジュの種子)を主薬とし、治楡(ちゆ)、防風(ぼうふう)、枳殻(きこく)、当帰(とうき)、黄芩(おうごん)、の6種類の生薬で構成されている「「槐角丸」は、鎮痛、止血、消炎効果が高く、痛みや出血のひどい痔に効果があります。さらに、血行改善作用や血管強化作用もあるので、痔の出来やすい体質を改善し、便通を良くする作用も備えています。
痔の養生法としては、胃腸の弱い人は、特に胃腸の消化能力を高めることが大切…。また、肛門の周辺は常に清潔にしておくことが必要で、肛門部の筋肉強化運動を行うことも効果的です。