こんにちは。
「水虫」という名前の由来は、田んぼで耕作をしている人の足によく見られたことから、水の中にいる虫に刺されることで発症する…と考得られたことによるそうですが、実際は「白癬菌(はくせんきん)」というカビが皮膚表面の角質層に寄生して病変を起こす皮膚トラブルです。
日本では約1200万人が罹るとされ、足、手、爪、体、陰部など、感染場所によって種類分けもされています。「頭部白癬(しらくも)」「手白癬(手の水虫)」「爪白癬(爪の水虫)」「体部白癬(たむし)」「股部白癬(いんきんたむし)」という具合です。
水虫には3タイプあり、まず感染すると足の指の間が赤くなり、皮がむける「̪趾(指)間型」、足の裏に小さな水ぶくれが見られる「小水疱型(汗疱型)」となります。水虫を放置していると、足の裏全体が赤くなり、皮膚が厚く皮がむける「角化型」となります。
「̪趾(指)間型」、「小水疱型(汗疱型)」は痒みを伴いますが、「角化型」になると痒みなどの自覚症状はなくなりますが、「角化型」は冬にひび割れを生じ歩くと痛みを生じることがあります。
「白癬菌」は高温多湿の状態で活発に繁殖するので、予防&治療の決め手は「清潔と乾燥」です。そして、外用の抗真菌剤(水虫の薬)が有効です。ただし、症状が良くなったからといっても完全に死滅したとは限りませんので、治療を中止すると息を吹き返し、また症状があらわれる…ということもあります。
皮膚の代謝は28日間と言われていて、角質層の厚い足やカカトなど、場所によってはそれ以上かかります。奥に潜む「白癬菌」を完全にやっつけるために、最低3ヶ月…「気長に根気よく」がポイントです。
水虫は外因(湿度・温度)だけでなく、内因(抵抗力)も大きく関わっていると思われます。ストレスなどの原因で体の変調をきたすと、水分代謝が低下し、体に余分な水分が溜まりやすくなったり「湿」を作ると考えます。「湿」は、言葉のイメージと同様、ベタベタし、カビを作りやすいもの、なかなか取り除きにくいものです。そのため、「湿」が溜まると、感染するリスクも高まりますので、体質の改善も大事だと考えます。