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貧血、冷え症、月経痛、月経不順、肩こり、のぼせ、めまいなど…この症状は「血虚」によるものかもしれません。

中医学で「血虚」というのは、血液が十分に機能していない状態のことで、これには「血液が不足している場合」と「血液が順調に循環していない場合」の両方を含みます。

「血虚」は、現代医学の「貧血」と混同されがちですが、その意味・内容には差があります。貧血は俗に「血が薄い」ということですが、「血虚」は血が薄いということ以外に、「血が少ない」という意味も含まれています。

女性には月経、妊娠、出産など、女性特有の体の構造、機能が備わっていて、男性に比べてより多くの血液を必要とします。そのため、女性の「3人に1人は貧血症である」と言われているくらいです。それだけに、中医学では女性の健康と密接に関係する血液を重視し、血液の量を増やし、流れをスムーズにすることを、女性の健康保持の基本に置いています。

女性は年中水仕事をし、スカートをはいているのが冷える原因とされていますが、女性ならではの月経による影響も大きいようです。

たとえば、月経時には血液が内性器に集まるので、うっ血が起こりやすくなります。また、妊娠、分娩の際には、骨盤の内側がうっ血を起こしやすくなります。血液の流れが悪くなると、体温の伝達が行われなくなり、冷え症が生じます。

また、事故やケガをしたときはもちろんですが、ストレスなどによっても血液の緊急需要が高まり、消耗されます。血液が不足すると、頭痛、めまい、のぼせ、疲れ目、肌のカサカサ、動悸、息切れ、肩こり、腰痛、慢性疲労、月経不順…といった様々な症状があらわれます。足の裏や指先がひび割れたりするのも、血液の不足から起こります。

そのため、これらの症状の改善には「不足している血液を補い、血液の循環を良くすること」がとても重要となります。