こんにちは。
以前、山口の情報誌「HABAHABA」に紹介した記事のリライトです。
家庭で、職場で、日々忙しく活躍する現代の女性。妊娠・出産という大切な役割を果たす女性の身体には「月経」という生理的な特徴があり、そのため女性の健康は「血(けつ)(血液)」と密接にかかわっています。いきいきと輝いた毎日を過ごすために、気軽に続けていきたい血の養生法を紹介します。
【カラダの健康】
豊富な栄養作用を持っている血は、全身を巡って身体の隅々にまで行き渡り、各組織・器官に栄養分を与えています。この「栄養機能」が低下すると顔色が白くなり、動悸やめまい、疲労感、記憶力の低下、月経不順、白髪、脱毛といった症状が現れます。
身体を元気に保つためには、ナツメ、ニンジン、ホウレンソウ、鶏肉、黒ゴマ、ヒジキなど甘みのある食べ物、色の濃い食べ物を食事に取り入れて!
用いられる方剤・生薬は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」など。
【オハダの健康】
血には「潤い」も豊富に含まれています。この「滋潤(じじゅん)機能」が低下すると、顔色にツヤがなくなり、肌や髪も乾燥しがちに。また、目や口も乾きやすくなり、便秘に悩まされることも多くなります。
血の潤いを十分に保つためには、バナナ、リンゴ、海草類、豆腐、卵、鶏の手羽先、ハチミツなど水分を多く含んだ食べ物、血を増やす食べ物を食事に取り入れて!
用いられる方剤・生薬は「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」「沙棘(さーじ)」など。
【ココロの健康】
血には精神状態を安静に保つ働きもあります。この「安静機能」が低下すると、情緒不安定になって落ち込み、ストレスにも敏感になります。眠りが浅い、眠れないといった睡眠障害も起こり、月経前後の不安も感じやすくなるので注意が必要です。心の健康を保つためには、血を補うことはもちろん、ストレスやうつ状態を解消することを心がけることが大切です。
ジャスミン茶、ミントティー、三つ葉など香りのよいお茶や香草などでリラックスして!
用いられる方剤・生薬は「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」「天王補心丹(てんのうほしんたん)」「シベリア人参」など。
婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)…冷えの改善に
9種類の生薬から作られた、婦宝当帰膠は、血を増やし体を温める「当帰(とうき)」が成分の約7割を占めています。子宮の発育を促進し、体にエネルギーも補完します。手足の冷えや貧血、生理不順、不妊、月経痛、更年期症状、美容など、女性の様々な症状に飲んで効く漢方薬です。モデルや芸能人も愛用者が多く、漢方薬なのに美味しいと評判です。
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)…夏の疲れに
汗をかいて常にだるい、エアコンの中にいると冷える、食欲がないなど、これからの季節に増える症状です。汗をかくと体の中の「気(エネルギー)」も同時に漏れ出てしまいます。この「気」を消耗しすぎると、不整脈や動悸、息切れが起こり、心肺機能が低下してきます。また、倦怠無力感にも襲われてしまいます。麦味参顆粒は、人参(にんじん)・麦門冬(ばくもんどう)・五味子(ごみし)という3つの生薬が心肺機能を高めて、夏の疲れをもとから改善してくれます。
【紅沙棘(ほんさーじ)】【沙棘精(さーじせい)】…美肌力アップ
紅沙棘(沙棘オイル)は、抗酸化作用に優れたビタミンEとβーカロテンが肌の老化を防ぎ、美肌を作り出します。口内炎や便秘にも効果的。沙棘精(沙棘果汁)は、シミやそばかすを薄くし、美肌を作る作用のあるビタミンCをはじめ、B1、B2、B6とアミノ酸が豊富。疲れがちな人、ダイエット中の人、妊娠中の人の栄養補給にも使えます。
【冠元顆粒(かんげんかりゅう)】…子宮のトラブルに
血液の流れが悪くなると、酸欠や栄養不足が起こり、内臓や脳の働きを悪くします。生活習慣病はもちろん、皮膚のシミやアザ、筋肉のこわばり、肩こりや筋肉痛などの原因にさえなります。若い女性の場合、ストレスや冷えなどから、骨盤や子宮内の血液循環が悪くなる(瘀血:おけつ)ことで、生理痛、生理不順など子宮のトラブルや不妊症を引き起こします。この瘀血を除去する丹参(たんじん)は、冠元顆粒に多く含まれます。