こんにちは。

過ごしにくい夏を終えて、ようやく涼しくなってきた…と感じる今日この頃です。

しかし、秋は注意しなければならない病気が沢山あるので、喜んでばかりではありません…。

気温の変化が激しく、季節の変わり目でもある秋口は、子どもや高齢者など免疫力の低い方は重症化してしまう病気もあります。

秋に多い病気として、

①ウイルス・細菌による感染症
空気が乾燥する秋から冬にかけて、ウイルスや細菌による感染症が流行するのは、ご存知だと思います。その中で、多いとされているのが「インフルエンザ」や「RSウイルス」。

「インフルエンザ」が本格的に流行のピークを迎えるのは冬場ですが、予防接種を受ける場合は効果が出るまでには少し時間が掛るので、冬になる前に予防接種を済ませるように…と言われています。

「RSウイルス」は、喘息の傾向がある子どもの場合は重症化しやすいので注意が必要です。兄弟間での感染にも気を付けることです。

②食中毒
「腸炎ビブリオ菌(魚の生食)」や「サルモネラ菌(卵肉魚の生食)」による食中毒は、免疫力の低い方は重症化する可能性があります。また、秋から冬にかけて、「ノロウイルス」や「ロタウイルス」による胃腸炎も増加します。重症化する可能性は低いと言われていますが、感染力が強いので、吐瀉物を処理する際は特に注意が必要です。

③呼吸器疾患
秋は、「肺」が弱くなってしまう時期。季節の変わり目でカゼを引きやすい時期でもあるので、喘息の出始めや花粉症などの症状を見逃してしまいがちです。もともと喘息の傾向がある人は、発作が増える可能性が高く、重症化すると呼吸困難に陥ってしまう恐れがあるため要注意です。

花粉症は、この時期ブタクサによるものが中心です。春先に飛散するスギやヒノキによる花粉症の症状と比較すると、症状はやや軽いようですが、慢性化してしまったり、副鼻腔炎(蓄膿症)を併発する可能性もあり、注意が必要です。

④季節性うつ病
日照時間が短くなる秋から冬にかけては、精神的にも塞ぎがちは人が増えると言われています。秋冬に発症するうつ病を「季節性うつ病」と言います。

これは、体はまだ夏モードで活発に働きたい気持ちがあるのにも関わらず、脳は一足早く冬モードになってしまい、思うように体を動かせないジレンマなどが原因なんだとか…。気分が落ち込む以外の症状としては、過眠や過食が挙げられます。

日光を浴びることも症状の改善につながりますので、毎日短時間でも外出することが大切です。

気を付けるところを気を付けながら、漢方薬や自然薬などを上手に利用されるといいと思います。