こんにちは。

最近スーパーに行くと、ナシが並んでいます。

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ナシはバラ科の植物で、代表的なものは日本梨、中国梨、西洋梨🍐の3種です。

ナシはその外見から青梨と赤梨に分類されるのですが、皮が茶褐色の「幸水・豊水・長十郎・新水・新高」などが赤梨で、緑がかった「二十世紀・雪井・菊水」などが青梨に区分されます。

日本梨の果肉には石細胞(Stone cell)が多く含まれ、ザラザラした食感があることから「サンドペアー」と呼ばれているそうです。

一方、西洋梨には石細胞がほとんどないため、ネットリとした舌触りと香りが強いのが特徴で、その食感から「バターペアー」と呼ばれているのだとか…。

そんなナシには、咳やのどの炎症を鎮めるサポニンが含まれているため、中国ではカゼの特効薬として食べられているそうです。

中医学では体に潤いを与える食材として知られていて、のどの渇きを癒したり、セキを止める作用があるので、カゼや気管支炎、のどの腫れ、発熱、痰などの症状を改善する…とされています。

ただし、ナシは「寒性」で水分が多いため、食べすぎるとお腹を冷やし、下痢や腹痛を起こすことがあります。胃腸の働きが弱く下痢しやすい人、色が薄くて多量の痰が出る(体が冷えている)ときは控えるべきです。

また、ナシは「生」で食べると熱を冷ます働きが強く、「加熱」して食べると潤す働きが強くなると言われていますので、症状に応じて使い分けるのがポイントかもしれません。

日本では「生」で食べるのが一般的ですが、中国では「加熱」して食べたりするそうで、ナシの真ん中をくりぬいた中にハチミツを入れて丸ごと蒸した「梨の蜂蜜蒸し」が、のどの不調や風邪予防によく食べられているようです。

これからナシの美味しい季節です…。