こんにちは。

先日、熊本からスイカ🍉が届きました。

熊本県はスイカの生産量(収穫量)は全国1位で、全体の約15%を占めています。

山口県も、萩から北におよそ14km沖合に浮かぶ島・相島(あいしま)が県内でも有数の美味しいスイカの産地がありますが、全国22位(2015年)で全体の0.5%だそうです。

スイカは捨てる所のない宝物。スイカの赤みは古くから暑気の熱を収め、利尿などの作用がよく知られ、自然から生まれた「白虎湯」(暑気の熱症を解消する特効性を持つ漢方処方)と言われています。

スイカの赤みは「リコピン」というカロチノイド系の赤い色素。トマトでもお馴染みの成分ですが、熟すほど含有量が高まります。βカロチンよりも強い抗酸化作用をもつ「リコピン」は抗老化や抗ガンなどにも注目されています。

また、スイカの皮の方には強い利尿作用のある「シトルリン」が多く含まれています。「シトルリン」はウリ科に含まれるアミノ酸で、含有量は微量ですがその活性が高いと言われています。そのメカニズムは肝内に尿素の形成を促進して利尿作用を発揮するのだそうです。

ウチの家では赤い実の方だけでなく、皮も食卓に並びます。もちろん一番外側の黒と緑の皮は除けますが、間の白い部分は浅漬けとして出てきます。シャキシャキして慣れると美味しく感じます…。

スイカのように尿量が増え熱を取る作用、湿を取る作用のある食べ物は、アトピー性皮膚炎の人のおやつには向いています。それ以外でも、キュウリなどの夏野菜は「体にこもった余分な熱を冷ます」という性質があるので、積極的に摂ることをおススメします。

暑くなると冷たい飲み物やアイスなどが欲しくなりますが、胃腸を冷やし消化吸収機能を低下させるので、逆に体内に湿を生じさせます。おやつに冷たい飲み物やアイスを摂るのよりも、湿と熱を取ってくれるスイカの方が断然いいと思います。

ただスイカは「寒性」でなので、これもいいからといって食べ過ぎると胃腸を冷やすので、胃腸の弱い人は控えめに…。