こんにちは。
毎月、ウチの母が「サンデー西京」さんに「芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談」という記事を書かせていただいています。
2017年5月の記事になります。
「子宮力」「卵巣力」「妊娠力」アップ
-胃腸虚弱について考えます-
「胃腸虚弱」とは、食が細い・消化力が弱い・もたれやすい、胃が痛む・体が疲れやすい・ストレスに弱いということばかりではなく、生殖能力においても大きな影響があります。
食欲不振、消化力低下となれば、身体は栄養失調となり、身体全体を養う力も低下。血液の組成も充実せず、子宮を養う大切な血液が充実しなければ子宮力・卵巣力は低下し、子宮内膜も厚くなれず、生理の出血量は少なく、色も薄いうえにダラダラ出血が続くという症状が出てしまいます。
又、胃腸の力というのはそれぞれの内臓を固定した位置に維持する大切な役割があるのですが、「胃腸虚弱」では固定する力が低下し、胃下垂・脱肛・子宮脱・膀胱脱など、内臓下垂になりやすいです。
妊娠においても、十月十日赤ちゃんをしっかり保持しなければいけませんが、この力が低下すれば子宮口が早く開いて入院することになったり、最悪の場合は流産にもなりかねません。
最近ご相談に来られたTさんの場合も、とても〝胃腸虚弱体質〟でした。なかなか妊娠できないので、体外受精を何回かチャレンジして、妊娠できたのですが、残念ながら流産となってしまいました。そこで、妊娠力を高める為に、「胃腸にも負担がかかりにくい」漢方を処方したのですが、それを服用しても胃腸の調子が悪く食欲も落ち、胃が痛いということでした。
胃腸の力を高めることを中心とした漢方を服用して頂くことで、食欲も出て消化力も高まり、いつも訴えておられた胃痛も出なくなりました。そして冷えや疲れを感じなくなったころに、自然妊娠となりました。
胃腸を整えることで体力も高まり、妊娠力も上がります。妊娠中も安胎薬として胃腸の働きを高めるサポートをして応援していきたいと思います。
その他の記事もありますので、コチラもご覧ください。
それ以前、「ぷらざ山口」さんで2002年1月~2013年7月までに掲載された記事はコチラ