こんにちは。

160312_1

人の体が「春」を迎える準備を始めるこの時期…。この季節は住居や職場の異動などの環境が変わる方も多く、寒暖の差も激しいので、精神的な変動が起きやすくなります。

目覚めが悪い、体がだるい、肩こり…。イライラ、気分の落ち込み、憂うつ感…。昼間眠い、めまい・フワフワ感、手足の冷え…など。

そんな「春のプチ不調」は、自律神経の乱れが原因と考えられます。

環境変化から考えた場合、 進学や就職など生活環境の変化によるストレスで、交感神経が優位になる機会が多くなり、自律神経が乱れて、不安を感じやすくなるようです。

気象変化から考えた場合、「春」という季節は、低気圧と高気圧が不安定で頻繁に入れ替わるため、自律神経の切り替えが上手くいかず、何となく不調を感じたり低気圧による血中の酸素濃度が下がり、昼間でも眠たくなったり、体がだるくなったりするようです。また寒暖の差も大きな原因となっています。

冷えにより、幸せホルモンの「セロトニン」ややる気ホルモンの「ドーパミン」を上手く作れなくなったり、ストレスによって血流が悪くなりることで「プチ不調」を起こしやすくなると言われています。特に普段から「冷え」を感じている女性ほどその傾向は強いようです。

五行説で「春」は「肝」に相応すると考えているのですが、「肝」は自律神経系にも関連していて、イライラや鬱っぽくなるのは「肝」の働きの弱りが原因かもしれません。

そのため、「春の養生」は「肝」を養い、「気」の巡りを良くすることにあります。それには、漢方薬が有効だと思います。