こんにちは。山一薬局立小路店の岡村祥平です。

のどの詰まり感の話ですが…こういう症状ありませんか?

130813_3

のどに「梅の種」のようなものがあり、飲み込もうとしてもできないし、吐き出したくてもできない。病院で検査して何も見つからないため、理解してもらえない…。このような症状でお悩みの方、結構いらっしゃるようです。ウチの薬局でも、たまにいらっしゃいます。

この症状、中医学ではちゃんと病名があるんです。それが「梅核気(ばいかくき)」。ストレスなどの原因により、気が詰まって「梅の種のような塊」がのどに詰まっている症状です。別名、ヒステリー球、神経性咽喉頭部狭窄症ともよばれているようです。

この病気は現代人特有の症状ではなく、すでに何千年も前から、このような症状が『金匱要略』という有名な古典に残っています。

「咽中如有炙肉、呑之不下、吐之不出。常兼見胸脘痞悶、気鬱不暢、呃逆悪心…」 (咽に炙ったようなに肉がついていて、飲み込めないし、吐き出せない。また胸部あたりに硬く痛くて、精神的うつっぽい、悶々とした気分。よくゲップが出たり、気持ちが悪いといった症状がある。)

どういう人がなりやすいか?

人に対してすごく気をつかう人、神経質の人、人間関係を悩む人、細かい人、心配性の人です。基本的に女性が多いといわれていますが、実は男性も案外いらっしゃいます。

この「梅核気」に対して、漢方薬の「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」がよく使われます。「半夏厚朴湯」は、緊張が強いため、のどに異物感がある人。うすい痰がでるため、いつも咳払いをする癖がある人に。

コンセプトは「のどがイガイガして、よく咳払いをする人」です。