こんにちは。

最近、腸内細菌叢(腸内フローラ)がテレビなどで話題になっています。

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腸内フローラとは、100兆個以上の腸内細菌群のお花畑の様なもので、ボクたちの健康や老化にも関わっています。

ボクたちの顔が1人1人違うように、腸内に棲みつく腸内フローラも1つとして同じものがない…と言われています。

ところで、漢方薬はなぜ効くか?…これも腸内細菌によるものだと言われています。

漢方処方を構成する生薬には、様々な「配糖体(はいとうたい)」が有効成分として含まれています。

ところが、配糖体によってはヒトの消化酵素によって分解されず、生体内での利用率が著しく低いものもあるそうです。

配糖体は腸内細菌による代謝(加水分解)を受けることで生理活性成分となり、はじめて薬効を発揮する…と言われていて、これを腸内細菌による薬物送達系(Drug Delivery System、DDS)と言います。

たとえば生薬では、

甘草(かんぞう):グリチルリチン→グリチルリチン酸
柴胡(さいこ):サイコサポニン類→サイコサポゲニン類
人参(にんじん):ジンセノサイド類→プロトパナキサジオール
大黄(だいおう)、センナ:センノサイド→レインアンスロン
アロエ:バルバロイン→アロエエモジンアンスロン
芍薬(しゃくやく):ベオニフロリン→ベオニメタポリン
山梔子(さんしし):ゲニポシド→ゲニピン
黄芩(おうごん):バイカリン→バイカレリン

「A」と「B」の生薬を服用し効果があったけれど、実際調べてみると、効果があったのは「A」と「B」が代謝されてできた「C」と「D」だった…という話を聞いたことがあります。

そうであれば、漢方薬は多種多様な生薬(成分)で構成されているので、その中身ももっと複雑なハズです。

そんな腸内フローラの構成は個人差が大きく、その代謝の率も一定せず、薬効における個人差を引き起こす…とも言われています。

腸内細菌も、ボクたち人間も、基本的に食べ物に依存しています。その食事内容の構成により、腸内フローラの機能が善玉的なはたらきになったり、悪玉的はたらきになったりします。

それが漢方薬の効き目に影響する…というのはとても興味深いことです。