こんにちは。

中医学の考えでは、冬は「蔵」の季節…と考えます。

「蔵」…つまり、色々なものを蓄える季節ということです。秋にとれた収穫物を貯蔵し、長い冬に備える…と同じように、人の体も蓄えが必要であるということです。

ボクたちの体は、上手くできたもので、冬になると毛穴をキュッと引き締めて、余分なエネルギーを外に漏らさないようにします。そのためにも、服装は薄着ではなく、きちんと着込むことが大切です。

薄着で過ごせるほどお部屋を暖めていると、せっかく閉じていた毛穴が開き、汗と一緒にエネルギーまで漏れ出してしまいます。そんな状態で外の冷気に当たろうものなら、カゼの邪気が隙間から入り込み、いつの間にか寒気やクシャミなどに見舞われる…ということが起こりますので、注意が必要です。

最近では薄手でも保温効果が抜群のインナーなどの「ポカポカグッズ」が沢山でていますので、着ぶくれせずに温めるこができるのも嬉しいです。

また、冷え対策として温めるポイントは首、おへその下、足首…と言われています。首と足首は皮下脂肪が薄く保温性が低いので、冷えの攻撃を受けやすい場所。また、腰~下腹にかけては上半身や下半身に流れる太い血管が集まっているので、体の熱を末端まで届ける大切な場所…。

この3大ポイントを重点的にカバーすれば、効率よく全身が温まります。

ですから「貼るカイロ」は効果的…。みぞおちとおへその間-その裏側の「胃サンド」は胃の消化・吸収を助け、おへそと恥骨の間-仙骨の「下腹部サンド」は冷えやすい婦人科系の器官をガードしてくれます。

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「茉結ちゃん」にはダルマの腹巻。これから体を冷やさないようにしなければ…。

12月は、忙しい…という意味の「師走」です。バタバタする時期ではありますが、「蔵」の季節は、生活のペースを少しゆるめて、できるだけ穏やかな気持ちで過ごせるようにしたいものです。