こんにちは。

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春は万物が冬の休息の時期から蘇って、活動を開始する時期…と中医学では考えています。

草花の芽吹きだけでなく、花粉や体に有害な細菌なども活発に動き出します。

春は風が強いのでお肌が乾燥しやすく、また風は花粉や細菌を運ぶため、お肌に汚れが付きやすくなります。そのためお肌のトラブルも起こりやすくなる…というわけです。

また春は、皮膚の真皮・皮下組織などのことで、花粉や細菌などの体に有害な物質の侵入を防ぎ、体液のにじみ出るところとされる「腠理(そうり)」が開きやすくなり、このため体表のバリア機能が低下し、肌が荒れやすくなる…と考えられています。

普段から敏感肌の方、年齢に関係なくホルモンバランスが乱れている方、ストレスが強い方にとって、春は特にお肌が荒れやすくなる時期であると言えます。

皮膚のトラブルで、夏に汗をかいて悪化、冬に乾燥から悪化…という方は多いように思いますが、意外と春先の季節の変わり目に悪化する方もいらっしゃいます。

この時期は、特にお肌に付いた汚れをやさしく洗い流し、保湿を強化することで、お肌のバリア機能を高めることが重要です。

ウチのお客様の中にも、花粉の時期に悪化する…という方がいらっしゃいました。痒みのご相談でコントロールが上手くいかず、漢方薬が中心ですがステロイド外用剤も使用…。徐々にステロイドを減らしていくという方法で、改善に向かいました。

ステロイド外用剤を使用せずに症状も改善することができましたが、肌を丈夫にする漢方薬だけを続けていただいていました。そのため、例年花粉の時期になると悪化していたお肌は、悪化もせず調子がいいようです。

お肌に付いた汚れをやさしく洗い流し、内側と外側で保湿を強化し、お肌のバリア機能を高めることが重要だと思います。