こんにちは。

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ご存じの通り、水虫は足にできる「白癬菌(はくせんきん)」で、キノコやカビなどの真菌の一種です。日本で水虫に悩む人は、1千万人以上…とも言われているほどで、老若男女問わず、多くの人が悩む皮膚病の1つです。

症状には、「足の指の間の皮がむけたり、白くふやけたりするタイプ」と、「つちふまずなどに水疱ができたり、足の皮が厚くなってカサカサするタイプ」とが見られます。

また、足ばかりではなく体の部分にも移り、ぜにたむし(体部)、いんきんたむし(股部)、しらくも(頭部)などがそれで、さらに治療がしにくくなります。

水虫の治療でよく言われるのが、薬を塗っていると治ったように見えて、薬を止めた途端にまだ出る…といったことです。

それは、水虫が感染する部分と大きな関係があるようです。

水虫は皮膚の最上層の角化層に感染し、角質層のケラチン…というタンパク質を栄養にしています。角質層は体を保護する作用をもっているため、塗り薬はなかなか中に入りにくい…というわけです。そのため、症状がよくなったからといっても、水虫菌は死滅したとは限りませんので、治療を中止すると菌がたちまち息を吹き返して、また症状があらわれる…ということになります。

しかも、その中で一番角質層の厚い部分が足ですから、多くの人が悩むのもうなずけます。

そんな水虫ですが、手足の湿疹と見分けにくいこともあります。症状は似ていても、使用する外用剤は全く違います。

水虫は皮膚感染症の1つ。水虫を、湿疹と間違えてステロイド外用剤を使用すると、ステロイド外用剤のもつ免疫抑制作用が、かえって症状を悪化させてしまう場合があります。

実際、首の後ろのブツブツにステロイド外用剤を使用して悪化した人もいました。水虫は足にできることが多いので、水虫だと疑わずに病院でステロイド外用剤が処方されたそうです。実際は、弱った皮膚に水虫菌のついた手で触ったことで起こったんだそうで、その後適切な処置をされましたが、かなりひどい状態になっていました。

…といっても、多くは足にできる水虫。そして、夏場に多く見られます。

これから増えてくる水虫は、「気長に根気よく」が治療のコツとなります。