こんにちは。
外用剤を使用する際、上手につかうためのポイントはいくつかあります。
たとえばお肌が乾燥する場合、まず保湿剤でケアをすることが大切です。もし、赤みや痒みなどの症状がある場合、場合によってはその上から外用剤をつかいます。その際、塗るのは患部だけ…広めに塗らないことです。
炎症を起こした皮膚は厚みを増しています。特にステロイド外用剤を使用する場合、それを正常な状態に近づけるよう作用しますが、健康な部分までその作用が及ぶと、皮膚萎縮を引き起こし、皮膚が薄くなる…という弊害が起こることが知られています。「炎症のあるところだけ」がポイントです。
保湿剤の上から外用剤を塗ると、その効果が届かないのでは…と思うかもしれませんが、保湿剤の上から塗った場合でも成分は皮膚に浸透し、ちゃんと効き目をもたらします。
また、塗る際は「すり込み」は逆効果になることがあります。「よく効くように…」と、強くすり込む人もいますが、こすって刺激を与えることで治りが遅くなることも…。「薬指」で塗る…という方法があります。「薬指」は他の指と違い力が入りにくく、お肌に負担がかかりません…。
また、お肌を清潔に保つことは大切ですが、お肌が敏感な人は刺激の強い石けんには要注意です。刺激の少ない、やさしいものを選ぶようにして下さい。
よく、「変化をあまり感じない」「薬が効いているのか心配」…など思われる人がいるかと思います。そんな場合、患部を携帯カメラやデジカメなどで撮影し、経過を記録していくと良いと思います。画像を比べてみると「少しずつだが良くなっている…」「変化がないので、また相談しよう…」などの、合理的な判断ができると思います。