こんにちは。
このところ朝の気温が氷点下になるなど、寒い日が続いています。この2月、10日までのうち8日が冬日(最低気温が0℃未満)なんだそうです。
ウチの家も、ネコの出入り口を開けているので、朝起きてリビングがビックリするほど冷えていることがよくあります。先日は-2℃だったと誰かが言っていました。
朝起きると、ウチのネコたちはこたつの中にいます。やはりこのれだけ寒いと外に出る気にはならないようです…。
1年のうちで最も寒さの厳しい「大寒」から「立春」を過ぎた頃にかけては、乾燥した空気や温度条件によって、インフルエンザウイルスが繁殖しやすい時期です。今でもまだまだインフルエンザが猛威を振るっているところもあります。
こうした外的要因とともに、中医学的に「寒さの厳しい時期、皮膚の表面は堅く締まっており、体内に熱がこもりやすい…」という見方もできます。そして、「陽気」が徐々に活発化してくる立春以降、体内にこもった熱が盛んになる…。そこから生じた「熱毒」が内的要因になってインフルエンザが大流行する…と考えられます。
この時期のウイルス性のカゼの特徴は、発熱に加え、のどが腫れて痛む、鼻水や痰が黄色く粘る、尿の色が黄色い、口が渇く…などの熱症状を伴います。
中医学では、この種のカゼを、ゾクゾクと寒気が強い「風寒型(ふうかんがた)」のカゼに対して、「風熱型(ふうねつがた)」のカゼとして区別します。
治療には、金銀花(きんぎんか)や連翹(れんぎょう)のような「熱毒」を中和する生薬、荊芥(けいがい)、薄荷(はっか)や竹葉(ちくよう)など、汗・尿により熱を体外に発散させる生薬、桔梗(ききょう)や牛蒡子(ごぼうし)などのどの炎症や痛みをとる生薬を配合した「天津感冒片(てんしんかんぼうへん)」などを選びます。
特に、金銀花と連翹には、抗菌作用のほか抗ウイルス作用もあるので、ウイルス性のカゼにかかったときの治療としてはもちろんのこと、予防としても効果が期待できます。
のどが痛い場合、「天津感冒片」をトローチ代わりに舐めながら服用していただきます。場合によっては、少量を間隔を短く…。基本的に「天津感冒片」など、熱を冷ます漢方薬は苦いですが、早くのどの痛みが取れるので喜ばれます。
受験シーズンが本番ですので、眠くならない「天津感冒片」は受験生にピッタリです。