こんにちは。

昨日6日は「小寒」でした。そして20日が「大寒」…。

これから「立春」に向けて寒さも日増しに厳しくなっていく冬。

中医学では、「冬は蓄えの時期」と考えます。秋に収穫された穀物を蓄え、春の種まきに備えるのと同じで、人も1年の疲れを養生してエネルギーを蓄え、新たな春の始まりに備える…そんな時期です。「冬の養生」は、体を温めるものや精がつくものをとって体を補うことと、できるだけ消耗しないことが大切です。動物が冬眠するように…。

寒さと乾燥により体の免疫力の弱まるこの時期は、1年のうちでもっともカゼを引きやすいときでもあります。気管など体の内側の粘膜が乾燥すると、十分免疫がはたらかなくなるからです。

また、体を動かすことが少なくなるので、血流も悪くなりやすく、肩こりや頭痛、生理痛がひどくなりやすい時期でもあります。

温かいお風呂にゆっくりつかったり、カイロを上手に利用して、体を温め血行改善に努めたいものです。

「秋の乾燥」は夏の汗によって失われた水分不足によるところが大きいのに対して、「冬の乾燥」は乾燥した空気や暖房による本格的なのも…。本格的な乾燥対策が必要です。

「冬の乾燥」はお肌にも影響が…。体の表面の皮膚が乾燥すると、シワなど美容面のトラブルが出るほか、老人性皮膚掻痒症、アトピー性皮膚炎、かゆみなどの肌トラブルが起きやすくなります。

冬は不調になりやすい要因にあふれています。日々の養生で差が出やすいです。「冬の養生」は自然との調和です。「冷え対策」「乾燥対策」「血行改善」「免疫力アップ」も合せて、しっかり体を整え、冬を乗り切りましょう。