こんにちは。

世界保健機関(World Health Organization、WHO)は8日、エボラ出血熱の流行が最も深刻な西アフリカの3か国、シエラレオネ、リベリア、ギニアの死者数合計が6300人を超えたと発表したそうです。

WHOが制定した実験室生物安全指針に基づき、各国で病原体の危険性に応じて4段階のリスクグループが定められており、それに応じた取り扱いレベル(バイオセーフティーレベル)が定められているそうです。

レベル1 個体および地域社会に対する低危険度
レベル2 個体に対する中等度危険度、地域社会に対する軽微な危険度
レベル3 体に対する高い危険度、地域社会に対する低危険度
レベル4 個体および地域社会に対する高い危険度

治療法のないエボラ出血熱は、その中で最も危険度の高いレベル4です。

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このニュースをから、このようなことを描いた映画「アウトブレイク」を思い出しました。「アウトブレイク」はダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマンが出ている1995年公開のパニック映画です。

劇中に登場する架空のウイルス…「モーターバ・ウイルス」。このウイルスをもった1匹のサルがアメリカに密輸されそこから広がっていきます。

高熱、全身や消化管からの出血などエボラ出血熱に似た症状を引き起こす(ウイルスの形状もエボラと似ている)が体内に侵入すると驚異的なスピードで増殖を行い内臓を融解させ感染者を数日で死に至らしめ、致死率は100%と極めて高いウイルス…。

感染したウイルスは血液や体液を介した場合でのみ感染したけれど、技師が感染したウイルスは空気感染が可能でエボラ以上の致死率と感染力を持つ新種ののウイルスが誕生するなど、感染危機を追っていくストーリーです。

見えない分だけ恐ろしいウイルス感染…タイトルの「アウトブレイク」は「爆発的な感染」という意味だそうです。知らない間に感染している…本当に恐ろしいことです。

見えない敵と戦っている現地の方々の対応や苦労が分かる映画と思います。

出演者はその他にもケヴィン・スペイシーやキューバ・グッディング・Jrなど、オスカー俳優が脇を固めているので、内容もしっかりしていて面白いです。

映画のように、一刻も早い収束が望まれるところです。