こんにちは。

青春のシンボル「ニキビ」は、思春期を過ぎると消えるものです。20歳を超えてできる「大人ニキビ」は、吹き出物とも呼ばれます。

20歳を過ぎたのに一向にニキビが消えない…若い頃はニキビなど無縁だったのに30代になってからニキビが出るようになった…など、ニキビに悩む大人の女性は少なくなりません。

大人ニキビの特徴は、生理前に出やすいこと。白ニキビはほとんど姿を消し、赤・黄・紫のニキビが多いこと、大きくて硬い…などがあげられます。

大人ニキビもまた、体内の異変を伝える重要なメッセンジャーです。生理周期と関わって婦人科系の病気と深く結びつく場合もあります。

大人のニキビの原因はやはり体内にこもる「熱」ですが、そこにいたるまでのプロセスが青春ニキビより複雑なため、より細やかな対策が必要です。

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生理周期の低温期と高温期…特に高温期は体内に熱がこもりやすい状態になります。また、高温期は便秘になりがちで、これも熱がこもりやすい状態です。生理前にニキビが悪化するのはそのためです。

生理前でも、ニキビの出る人と出ない人がいます。生理周期に関係なく、ニキビに悩む人…これは体のどこかに熱がこもり、体の中が「陽盛」状態となっているため。

もともと「陽盛」の体質の人はともかくとして、そうでなかった人が「陽盛」になるのは、生活習慣と関係があると思われます。

辛いものや脂っこいもの、ストレス、過労や睡眠不足、不摂生は体内に熱をためます。大人ニキビで悩む人は、これらの要素が揃っていることが多いです。

ストレスや食生活の乱れからエネルギーがうまく体内を巡らず、血に熱がこもってしまいます。

中医学では「肝」(自律神経系)と「腎」(ホルモン系)は密接に関係しています。自律神経の乱れから、ホルモンバランスが大きく崩れると、それが原因で婦人科系の病を伴うこともあります。

対策としては、もちろん生活習慣の見直しと改善。食生活を見直したり、良質な睡眠を心がけることです。

それでもなかなか改善しない場合は、清熱(熱を冷ます)作用のある漢方薬を…。婦人科系の病に効果のある「当帰(とうき)」など、内側から漢方薬で…。